ノーベル賞の賞金は意外な財源だった!?
みなさん、こんにちは。
株式会社ワンクエストの井です。
まいちゃんはノーベル賞の賞金はどこから出てるか知ってる?
詳しく知りたいです!!
今日はノーベル財団について解説していくね。
ノーベル賞という名前は、スウェーデンの発明家アルフレッド・ノーベルさんから由来しています。
ノーベルさんの遺言にもとづき、ノーベル賞は1901年に設立されました。
ノーベル賞では賞金が用意されていますが、そのお金はどこから出ているのでしょうか?
原資となっているのは、実はノーベルさんの遺産です。
ノーベルさんは現在の貨幣価値に換算して約17億9400万スウェーデンクローナ(233億円)もの私財を賞の財源として寄贈しました。
これはノーベルさんの遺産の大部分を占めていたと言われています。
その資金を管理しているノーベル財団は独立性を保つため、国など公的機関からの寄付は受け付けておらず、民間からの寄付も厳格に限定しています。
それでは、ノーベル賞の財源はなぜ枯渇しないのでしょうか?
アルフレッド・ノーベル
実は、ノーベル財団は堅実な資産運用を行って、賞金を捻出しています。
つまり、運用で増えた利息分を人類に貢献する活動をした人に分配していることになります。
2020年のノーベル賞では、各賞に対して約1億1,900万円の賞金が贈られます。
ノーベル財団からは5つの賞に対して賞金が支払われるため、それはかなりの金額になります。
ノーベル財団がどれくらいの運用成績を出すことができているかというと、約6%です。
もちろん1年単位でマイナスの成績になることもありますが、中長期的にみて堅実な運用ができています。
みなさん、ノーベル賞の賞金が資産運用に支えられてると聞いてどうでしたか?
驚いた方も多いのではないしょうか。
しかし、財源が資産運用によって支えられてる団体は世の中には数多くあります。
例えば、私たちが支払ったり受け取ったりしている年金です。
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が約160兆円の公的年金を運用して財源を支えています。
また、私たちがよく知っている大学も資産運用を行っている場合があります。
慶応大学が行っている運用資産の金額は2019年3月末時点で約1340億円です。
株や債権を購入して、大学の運営費用を支えています。
日本は投資に対してネガティブなイメージを持たれている方が多いかもしれませんが、
このように、資産運用(投資)は身近なあらゆるところで行われています。
本記事をキッカケに、日本人にとって投資のイメージが少しでも良くなりますと幸いです。