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『教育が高くつくというなら、無知はもっと高くつく』
〜 ベンジャミン・フランクリン 〜

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老後までにいくら貯めればいいの?

人生の中で最も大きな支出とは、一体なんだと思いますか?

 

イメージしやすいところだと「住宅」と思う方が多いかもしれません。

たしかに、住宅費用は戸建ての場合で平均3,500万円、マンションの場合で平均4,500万円もの支出になると言われています。

 

ですが、実は長い人生において、これと同じくらい、もしくはこれよりも大きな支出があるのです。それが、老後の生活資金です。

 

老後と聞くとまだまだ先のことだと思う方も多いでしょうが、早め早めに準備をすることで将来の不安を軽減することが可能になります。

本日は、老後の生活費にまでに一体いくらくらい必要なのかを見ていきます。

 

■老後にはいくら必要?

 

 

普通の生活を送っていると誰しもが迎えることになる老後。まだまだ先の話と思う方も多いでしょうが、今や日本人の平均寿命は男性であれば81歳、女性であれば87歳近くになります。

あくまでも平均ですが、多くの方にとって、かなり長い期間の老後の人生が待っていると考えて間違いないと思います。

 

2017年の総務省の統計を見てみると、夫が65歳以上、妻が60歳以上で夫婦2人とも無職の世帯の場合、年金などの実収入は約21万円。これに対して1ヶ月の支出は26万円程度という結果になったそうです。

現在の一般的な高齢世帯で毎月5万円ほどの赤字が発生しているということになります。
この5万円を現役時代から貯めていた貯蓄からちょっとずつ切り崩して生活をしているということですね。

 

ただし、ここで気を付けなければいけないことは、これはあくまでも「現在の」統計ということです。
私たちが老後を迎えるのは約30~40年後。今後の日本はインフレによって物価が上がったり、年金の支給開始年齢が遅くなったり支給額が減っていくことは十分に想定されることです。

これらを踏まえると、私たちが老後の生活を迎える頃には月々10万円程度は不足することになるかもしれません。

 

また上記の実収入の例は厚生年金を貰っている方が多く含まれています。夫婦で国民年金にしか加入していない方や、国民年金も払っていないという方はさらに多くのお金が必要になってきます。

 

■人生100年時代に。その時不足するお金は

 

 

日本人の平均寿命は年々延び続けています。
最近ではあらゆる場面で「人生100年時代」という言葉を目にしたり耳にすることが増えてきているように感じます。

医療の進歩も相まって、日本人の平均寿命が100歳に到達することもそう遠くないかもしれません。

 

もし、仮に65歳で仕事を辞めて、月々10万円が不足しながら100歳まで生きることを考えると老後の必要資金はいくらになるのでしょうか。

単純に月々の不足額だけを計算してみると以下のようになります。

 

月10万円×12ヶ月×(100歳-65歳)
=4,200万円

 

つまり、65歳の時点で4,200万円を用意できてないと老後の生活資金が不足する可能性が高い、と言うことができます。

 

■不確定な要素に備える

 

 

もちろん、自分は100歳まで生きるつもりはない、という方もいらっしゃると思います。
実際に、色々な方とお話をしていると、そう仰る方はとても多いです。

しかし、残念ながらご自身の寿命を自分自身でコントロールすることはできません。

自分の寿命をあらかじめ正確に知ることは不可能なので、どれくらいのペースでお金を使っていけば良いのかはわかりません。

このように、老後の生活資金は不確定だからこそ、どっちに転んでも良いように余裕を持った人生計画を立てる必要があります。

 

こうしたことを踏まえると、やはり老後の生活資金はある程度余裕を持って確保しておきたいですね。
老後を迎えるまでにも、子育て資金を始め大きな出費は多々ありますので、その中でコツコツと老後の生活資金を準備するのは難しいかもしれません。
しかし、日本の経済情勢が昔と大きく変わった今、早め早めに資金計画を立てて実行していた人でないと将来お金で苦労する可能性が非常に高い時代になっているということは強く感じています。

 

ぜひご自身の状況に応じた資金計画を早めに立てて、とにかく早いうちからコツコツ将来に向けて備えていくことを強くおすすめします。

もし、自分一人ではどのように考えたら良いかわからないという方がいらっしゃいましたらお気軽にお声かけください。

 

 

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