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『教育が高くつくというなら、無知はもっと高くつく』
〜 ベンジャミン・フランクリン 〜

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良い投資とは退屈なもの

世界三大投資家の一人に「ジョージ・ソロス」という方がいらっしゃいます。

「イングランド銀行をつぶした男」とも言われており、ヨーロッパ諸国で共通の通貨であるユーロが導入された際に、イギリスがポンドを使い続けることになる理由を作った方でもあります。

 

この方の名言の中のひとつに「良い投資とは退屈なもの」というのがあります。

この言葉の真意はどういったところにあるのか。
本日はこの方の興味深い言葉を取り上げてみたいと思います。

 

■良い投資は退屈?

 

 

「もし投資が楽しいもので、あなたも楽しんでいるようなら、おそらくあなたはお金を稼げていないだろう。良い投資とは退屈なものだよ。」

 

これがジョージ・ソロス氏の名言の一つと言われています。世界三大投資家の一人とは思えない、地味なことを言っている印象を持ってしまいますね。

 

しかし、この言葉には投資の真実が多く含まれていると思います。良い投資とは、一度実行してしまったら、後はただひたすら見守るだけだからです。

 

■楽しい投資は良い投資ではない??

 

 

実際に、夢のある投資ほどあまり良くない投資ということはよくあります。投資話の中には「月利〇%のリターンが得られる」というようなものがありますが、中身が伴っていないことも多いです。
そういった投資はとても魅力的ではありますが、よく話を聞いてなぜその利回りが実現できるのかを突き止めましょう。

このような投資話は詐欺案件も非常に多いため、投資を実行するまでに十分な検証を要します。

 

また投資の成果というのは一朝一夕では出てきません。どんなに優良な株でも、1日で何倍にもなるということはあり得ないですし、他の投資においても同様です。

 

時間をかけてじっくり利益を積み増していくことが投資においては大切です。利益を焦りすぎると、過大なリスクを取ることになってしまったり、資金管理を疎かにしてしまうことに繋がります。

 

■トレードよりも銘柄選びを楽しむ

 

資産10兆円を超える投資の神様であるウォーレン・バフェット氏も、実践しているのは割安な株式を購入して長期に保有していくといった手法です。

多くの方にとっては、同じ株式を長く持ち続けると言うのは退屈な行為なのかもしれませんが、実際にバフェット氏の資産を大きく膨らめてきたのはそのような退屈な投資なのです。

日々の売買を楽しむというよりは、割安な株式を探したり優良な投資対象を探すといったことに楽しさを見出せる人の方が投資には向いているのかもしれませんね。

 

実際、私が見ている中でもどんなに優れた投資商品でも最初の数年間は運用成績が振るわないことも多いです。

しかし、そこでグッとこらえて、ただひたすら地道にコツコツやり続けられた人はその後に大成を掴んでいます。

 

もちろん日々売買を行うトレードが良くない投資だというわけではありません。

ただ、世界三大投資家のように投資で大きく成功している方の多くは地味な投資をコツコツ積み重ねてきたという方が多いことも事実です。

 

自分のやっている投資はきちんと資産を殖やすための投資になっているか、改めて考えてみてはいかがでしょうか。

 

 

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