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あの投資家も注目する、S&P500って??

「私の死後は資金の90%をS&P500に投資せよ」

 

これは、ある有名な投資家が自分の死後を想定して、奥さまに向けた遺言として有名な言葉です。

 

その投資家の名は、ウォーレンバフェット。
ウォーレンバフェットといえば、世界三大投資家の一人として知られ、自身が経営する投資会社バークシャー・ハサウェイの平均運用利回りは22.6%と言われています。

 

そんな世界に名だたる有名投資家も注目するS&P500とは一体どんなものなのでしょうか。

本日は米国の株価指数の中でもS&P500を取り上げ、どのような企業が大きく寄与してるかについてご紹介しています。

 

 

■S&P500って一体なに?

 

 

S&P500とは、米国投資情報会社「スタンダード・アンド・プアーズ社(S&P)」が算出している米国の代表的な株価指数です。

ニューヨーク証券取引所、アメリカン証券取引所、NASDAQに上場している銘柄のうち、代表的な500銘柄の株価をもとに算出され、機関投資家の運用実績を測定するベンチマークとしても利用されています。

 

株価指数とは、株式市場全体の値動きを総合的に捉えて表示するために、複数の銘柄の株価を一定の計算方法によって指数化し、継続的に算出・公表されているものをいいます。

簡単に言えば、いろんな株式の値動きを表した数値、と言えるでしょうか。

 

日本では日経平均株価が有名な株価指数ですが、このS&P500に近い日本株の指数というとTOPIXになります。いずれにせよ世界でも代表的な株価指数の一つです。

 

■S&P500に大きな影響を与える会社は?

 

 

S&P500は株価指数であるため、当然中に含まれる株の影響度は500社で異なってきます。

今年の年初からS&P500の上昇に影響を与えた上位の会社は以下の通りです。

 

1位 アマゾン
2位 マイクロソフト
3位 アップル
4位 ネットフリックス
5位 フェイスブック

 

いずれも、誰もが聞いたことのある会社ばかりですね。

そして、さらに驚きなのがこの5社がS&P500の上昇に影響を与えた度合いは92%。つまり、500銘柄の株式の加重平均によって算出されているS&P500ですが、本当に成長を牽引しているのは上位の限られた会社であることがわかります。

 

ちなみに6位のアルファベット(グーグルの親会社)、7位のマスターカードを合わせると、上昇に与える寄与度は100%を超えていました。

 

これはつまり、アメリカでもすべての企業の調子が良いわけでなく、上記に名前が挙がったような巨大企業、成長企業が市場を牽引しているということになります。

 

■S&P500の伸びは今後も続くのか

 

 

上記で挙げた米国企業は、名前を見る限り今後も安定して成長をしていきそうな企業が多いと感じます。実際アマゾンなどは市場を独占しつつあり、私たちの生活にも非常に身近な存在です。

これだけの規模になるとそうそうライバルは現れないでしょうし、今後の成長にもまだまだ期待できそうです。

 

実際、S&P500の過去50年間の平均利回りは9.73%であり、これだけの長期間にわたってこの利回りが維持できるということはとてもすごいことです。それだけ米国企業が成長を続けているということがわかります。

 

しかし、高値更新で沸く米国株式市場も、実は上記の大型企業の成長が牽引しているのであって、市場全体を見渡せばすべての企業の景気が良いわけではないとも言えます。

これは、大型企業の成長が鈍化すれば、一気に市場が崩れる可能性もあるということになります。

 

ずっと右肩上がりの市場というのはありません。
リーマンショックから10年という節目の年でもあり、賢い投資家になるためには史上最高値を更新している米国市場だからこそ、少し慎重な目線で捉えておくことも必要かもしれません。

 

 

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