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『教育が高くつくというなら、無知はもっと高くつく』
〜 ベンジャミン・フランクリン 〜

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世界の上場企業と日本の上場企業

「上場企業」というととても良い企業という印象を持たれる方は多いと思います。

 

トヨタ、ANAホールディングス、スタートトゥデイ、東日本旅客鉄道など、人によって思い浮かべる企業は様々です。

しかし、上場企業は日本だけの話ではなく、外国にも上場企業があります。

 

では、日本の上場企業は世界の上場企業と比べて、どのような位置付けにあると思いますか?

 

本日は、米フォーブス誌が選ぶ世界の上場企業2000社をランク付けした「グローバル2000」の2018年版についてご紹介したいと思います。

 

■世界の上場企業TOP10

 

 

このランキングは世界60カ国・地域の上場企業の売上高、利益、資産、市場価値を順位付けしたものです。必ずしも時価総額順に並んでいるわけではありませんが、TOP10は以下のようになります。

 

1位・・・ICBC(中国工商銀行)
2位・・・中国建設銀行
3位・・・JPモルガン・チェース
4位・・・バークシャー・ハサウェイ
5位・・・中国農業銀行
6位・・・バンク・オブ・アメリカ
7位・・・ウェルズ・ファーゴ
8位・・・Apple
9位・・・中国銀行
10位・・・中国平安保険グループ

 

このランキングを見て驚くことは、TOP10のうち中国企業と米国企業が5社ずつを占めているということです。昨年まではトヨタが10位にランクインしていましたが、2018年版では12位に順位を落としています。

 

このランキングを見ると、世界経済の大部分は米国と中国が握っていると言っても過言ではありません。

また、このランキングで特徴的なのが金融投資業で利益をあげている会社がほとんどだということです。8位のAppleを除き、基本的にどの会社も金融投資業が主な事業です。

TOP10に入っている中国企業はすべて金融投資業ということで、いかにアジア圏で中国の資本が猛威をふるっているかが分かると思います。

 

全体的にみると、2000社中291社が中国企業、560社が米国企業で、まだ米国企業が圧倒的な勢いを維持していることがわかります。

米中に次いでランクインした企業が多い国は、日本、英国、韓国という結果になっています。

 

■日本企業の上位はどれくらい?

 

 

日本企業では、トヨタが12位の他、三菱UFJフィナンシャル・グループが37位、ソフトバンクグループが39位、NTTが46位、本田技研工業が58位、三井住友フィナンシャルグループが59位、Sonyが86位、日産自動車が97位となっています。

こうして見ると日本では超巨大企業と言えど、世界の上場企業と比べるとまだまだ小さかったりするわけです。

 

■グローバル企業への投資

 

 

このように世界全体を見渡すと、日本以外の企業の勢いを感じることができます。また日本企業でも世界から評価されているグローバル企業が存在していることがわかりますね。

 

投資というのは成長する企業、堅実に利益をあげていくであろう企業に行うことで成功します。そうした視点でみると、こういったランキングに入ってくる企業というのは、長期的に見て投資対象として考えやすい企業と言えそうです。

 

今後は日本の企業でも世界での位置づけがより大事になってくるかと思います。少子高齢化で縮小していく日本のマーケットに限らずに世界で商売をできる企業ならば、これからも継続して成長していくことが可能かもしれません。

 

投資をする際は日本国内だけで考えず、幅広い視野で投資対象を考えていくことが大切です。

 

 

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