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『教育が高くつくというなら、無知はもっと高くつく』
〜 ベンジャミン・フランクリン 〜

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世界の株式市場の規模

私はクライアントの方に投資の話をするときは必ず「世界を見てください」ということをお伝えしています。

それは何故だと思いますか?

 

人口動態、経済、成長性等様々な理由がありますが、そのうちのひとつに株式市場の規模というものがあります。

 

みなさんは日本や世界の株式市場の規模をご存知でしょうか。それぞれの株式市場の規模などについても知っておくと投資する上での参考にななるかもしれません。

 

そこで本日は世界の国々の株式市場の規模を上位の5ヵ国ほどピックアップしてご紹介したいと思います。

 

■上位の5ヵ国とそれぞれの規模

 

 

ここで紹介するのは「浮動株調整後の株式時価総額 (米ドルベース)」でのランキングです。

「浮動株調整後の株式時価総額」というのは、創業者が保有している株などといった、一般の投資家が売買できない株は含めない時価総額ということです。

つまり、市場に出回らない株式を除いて考えてある、ということですね。

 

2018年9月を基準にして見ていくと、ランキングは以下のようになります。

 

 

1位 米国 25.6兆ドル

2位 日本 4兆ドル

3位 英国 2.7兆ドル

4位 フランス 1.6兆ドル

5位 中国 1.5兆ドル

 

「日本って何気に2位なんだ!?」と驚かれるかもしれませんね(笑)

それ以外の特徴としては、とにかく米国の規模が目立つかと思います。

 

ちなみに、GDPのランキングでは

 

1位 米国

2位 中国

3位 日本

4位 ドイツ

5位 英国

 

の順になります。浮動株調整後の株式時価総額のランキングと比べてみると2位以下のランキングが大きく入れ替わるのも特徴です。

 

■中国の株式市場は失速気味

 

 

上記の浮動株調整後の株式時価総額ランキングで5位となっている中国は、単純な株式市場の時価総額であればつい最近まで2位の地位はキープしていました。しかし、8月に米国の利上げや米国との貿易戦争の煽りを受けて人民元の下落と株式市場の下落が起こったために今では日本に抜かれ3位に転落しています。

 

ちなみに圧倒的な規模を誇る米国の世界全体に占める時価総額のシェアは54.2%と過半数となっています。世界全体の株式市場の半分以上が米国に集中しているということですね。

これはつまり、米国の景気が傾けば世界の景気も悪くなり、逆に米国の景気が上向けば世界の景気も上向くことが期待できるということになります。

 

私たちが生きるこの世界は、良くも悪くも米国の影響を強く受けることになります。

 

■世界を見る理由

 

 

冒頭に述べた「世界を見てください」の理由は、投資をする上で世界全体のことを見渡すことが必須だからです。

それをわかりやすくするために、これらのランキングを紹介しました。

 

多くの方が投資と聞いて最初に思い浮かべるのは日本企業の株式です。

たしかに身近で取り組みやすい日本株への投資ですが、世界全体で見るとほんのわずかな市場でしかありません。

幅広く海外にまで目を向けた方が成長する国や企業に投資できる可能性はぐんと高まります。
特に米国の市場には、米国企業だけでなく世界中の有望な企業が上場しています。

 

外国株式というと少しハードルが高く感じられるかもしれませが、日本の証券会社を通して投資することも今では比較的容易になってきていますし、投資信託という仕組みを使えば誰でも簡単に海外へ投資をすることができます。

 

ぜひ投資の世界でも視野を広げて海外への投資を意識してみましょう。

そうすることで、日本だけの投資では得られない成果を手にすることができます。

 

 

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