世界同時株安の背景と当面のポイント????
世界的に株高が続いていましたが、先週明けに米国株が急落しました????
これを受け、日経平均株価も下がり、世界的にも株安の局面となりました。
今回の世界株安の主な背景は、米国の長期金利上昇です。
金利の急上昇は株安要因とされています。金利上昇で債券の魅力が増し、資金が株式から債券へシフトすると考えられるからです。
また、金利の上昇は資金調達コストの増大にも繋がるため、企業収益を圧迫することもあります。
この金利上昇を招いたのが、米国の賃金増です。
「賃金増→消費増→インフレ率上昇→金利上昇」と連想されるからです。
それに加え、トランプ政権の減税策で財政赤字の拡大が確実だとされていることも背景にあるようです。
「国債の発行増→国債の値下がり(利回り上昇)」
しかし、この株価急落は上昇しすぎた相場の調整であり、必然といえば必然です。
そのため、あまり慌てる必要はないかなと思います。
まず賃金増に関していえば、機械化やグローバル化が進むなかで、賃金が上がり続けられるとは考えにくいです。
次に、米国の長期金利についても今後急いで利上げを進めるようなことはないと思います。
米国の長期金利は2.7%程度と、まだまだ歴史的に見ても低水準。
じわりと金利上昇になることはあったとしても、しばらくはこの水準は維持される可能性は高いです。
最後に、米国の実態経済が好調なこと。米国の企業決算は市場予想を大きく上回っており、インフレや金利上昇が好景気に沿ったものであれば、本来、株安要因ではありません。
日本市場についても、米国の動き次第となることが多いと思います。
当面の間は米国のインフレ率や長期金利、FRBの金融政策動向を注視しつつ、冷静に世界経済を見ていくことが良いと思います(^-^)