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〜 ベンジャミン・フランクリン 〜

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人口が増えると投資の成功率は上がる

「投資はしたいけど、損はしたくない」

「せっかく投資をするんだから、少しでもお金を殖やしたい」

「投資で失敗したくない」

 

このようなことは、誰しもが考えると思います。
しかし、投資は何から始めれば良いのか、どんなことを考えれば良いのかわからないという方はとても多いのではないでしょうか。

 

投資を考えるポイントはたくさんありますが、そのうちのひとつに「人口が増える場所に投資をする」ということがあります。

 

なぜ人口が増える場所に投資をすることが大切なのか。本日は、人口と投資について考えてみます。

 

◼️人口ボーナスと人口オーナス

 

人口の増加と経済の成長には密接な関係性があると考えられています。人口が減っていく国は経済が衰退する傾向にあるため、投資をしてもお金が殖えない傾向が強いです。

対して、人口が増えている国というのは経済が発展していく傾向にあり、そうした国に投資をした方がお金が殖える傾向にあることは誰しもが感じることだと思います。

 

そんな人口と経済の関係を表す言葉に「人口ボーナス」と「人口オーナス」というものがあります。
これは、主に海外への投資を検討する際に大切なポイントになります。

 

人口ボーナスとは、その国の総人口に占める働く人の割合が上昇し、経済成長が促進される状態のことを言います。

働く人の割合が増えれば世の中に生み出される財やサービス等の付加価値が増え、結果的に経済が発展するという考え方です。

これに対して、人口構成の変化が経済成長を妨げることを人口オーナスと言います。

 

例えば、今の日本は少子高齢化が進み、生産年齢人口(現役で働いている人)が減り続けている中で高齢者の数は増え続けています。

そのことで日本経済が伸び悩んでいるのは、まさに人口オーナスと言うことができます。

 

ハーバード大学の人口学者であるデービッド・ブルームが、21世紀初頭に人口ボーナス期とオーナス期が経済に与える影響が大きいことを特定したことで、広く認知されるようになったと言われています。

日本では1960年代に高度経済成長期がありましたが、その時にはまさに人口ボーナス期を迎えていて、生産年齢人口(現役で働いている人)の増加が経済発展の成長に強く寄与したと考えられています。

 

◼️人口ボーナスとは具体的にどんなことを言うのか

 

人口ボーナスとは言っても、ただ人口が増えれば良いというものではありません。

経済成長を促す人口ボーナスとは、具体的には生産年齢人口の増加のことを言います。

 

つまり、15歳未満と65歳以上の方の総数よりも、その間の年齢(15~64歳)の方の総数が2倍以上いて、その数が増え続けている場合は確実に人口ボーナス期であると言えます。

 

人口ボーナス期にある国は経済成長が促進されやすいため、投資の対象としては非常に魅力的であると考えることができます。

そうした国に投資をすることで、お金を安定的に大きく殖やしていくことができます。

 

逆に、人口オーナス期にある国、例えば日本等に投資をする場合、長期的に見て経済が発展し続けることは考えづらく投資には適さない国であると考えられます。

このような国に投資をした場合は、お金を安定的に殖やすことは難しくなります。

 

◼️人口ボーナス期にある国々

 

では、今現在人口ボーナス期にある国としてはどこがあるのでしょうか。

中南米ではメキシコ、ブラジルが現在本格的な人口ボーナス期を迎えており、2033年頃まで継続するとされています。

 

アジアでは中国が2010年頃に人口ボーナス期のピークを迎えていて、今後人口ボーナス期を迎える国としては、インドネシア、フィリピン、インド、パキスタン、バングラデシュ等が挙げられます。これらの国は今後本格的な人口ボーナス期を迎え、2040年~2060年頃まで継続すると考えられていますので、投資対象としては非常に魅力的と考えることができます。

 

「投資は難しいからこそ、シンプルに経済発展が見込める国に投資をする」

人口ボーナスを考えることは、投資の成功率を大きく高めることに繋がります。

海外の国に投資をする場合には、ぜひ検討材料に加えてみてください。

 

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