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〜 ベンジャミン・フランクリン 〜

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外貨を持つ必要性

突然ですが、この記事をお読みになっているあなたは外貨を持っていますか。

ほとんどの方は「持っていない」と答えると思います。

日本に住んでいる限り、普段使うお金は日本円ですし、海外旅行に行く時など以外は外貨を使うことはほとんどないと思います。
しかし、自分の資産の中に外貨を組み込むことは、自分の資産を守ることにもつながります。

本日は、自分のお金を守るうえで、外貨を持つ必要性についてお伝えしていきます。

◼️世界の基軸通貨は、米ドル

基軸通貨とは、世界(国際社会)で基準・中心となる通貨のことをいいます。
例えば、日本とアメリカで貿易を行う場合、決済は米ドルで行われます。
このように、アメリカが貿易の当事国であればもちろんですが、当事国でなくても米ドルで決済が行われます。
仮に日本と中国が貿易をしたとしても、決済は円でも元でもなく、米ドルで行われます。

その他の国々も、基本的に国際社会でのやりとりにはすべて米ドルが使われています。

基軸通貨の条件としては、

・世界中に流通していること
・国際間の貿易や資本取引に使用される決済通貨であること
・各国通貨の価値基準となる通貨であること
・通貨価値が安定していること

などが求められます。
米ドルは、世界一の経済力と軍事力のもと、上記のような基軸通貨の条件を満たしています。

◼️お金の価値は米ドルで測られる

金や原油などは基本的に米ドルでしか取引ができないルールがあるなど、世界の基軸通貨である米ドルは大きな力を持っています。

つまり、グローバル社会である現代では世界標準として米ドル換算で資産やものの価値を考えておくことも必要です。

例えば、世界の国々のGDPを比べたいとします。日本と中国で比較する場合、日本円と元で比較しても通貨の価値が違うため、米ドル基準に統一をして考える、ということをします。

すると、2016年のデータでは日本が4兆9386億ドル、中国が11兆2182億ドルと後者の方が2.2倍もGDPが高いことがすぐに分かります。日本円に合わせても比べることはできますが、世界標準で考えると米ドルに合わせた方が使いやすい指標になります。

◼️日本円と外貨を半々で持つのが理想的

ここまで、世界単位で見た米ドルについて見てきましたが、私たち個人の資産とはどのような関係があるのでしょうか。

もしあなたが日本円だけの資産しか持っていない場合、あなたの資産は円高円安といった為替の影響で大きく左右されてしまうことになります。

1ドル100円の為替が120円になれば、その方の資産は日本国内だけで見たら増えたことになりますが、世界的な視点で対外的に見たら目減りしたのと同じことになります。しかし、米ドルをはじめとする外貨を持っておけば、円安の際には外貨の価値が相対的に上がるため、為替の変動によって自分の資産に与える影響を軽減することができます。

理想は資産全体の50%を外貨で持つことです。そうすることにより為替が円安になったときは相対的に外貨の価値が高くなり、円高になったときは相対的に外貨の価値が下がることで自分の資産は目減りしないことになります。

しかし、半分も持つのは難しいという方は10%でも30%でもいいので外貨を持ってみる。そして、経済がよりグローバルになっていく時代のなかで、外貨に慣れていくことが何よりも大切です。

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