
投資の利回りってどれくらい?
今の日本の銀行の定期預金の金利は0.01%。
日々こんな環境で過ごしていると低金利が当たり前になり、例えば「投資で得られる利回りが6%」等と聞くと「怪しい」とか「そんなのあり得ない」と思う方は多いのではないでしょうか。
しかし、金融を知っている人からすると、たとえ利回り10%と言われても投資の中身が伴っていれば決して怪しいものではないのです。
人それぞれでかなり感覚が異なる投資の利回り。本日は投資で得られる平均的な利回りについて見ていきたいと思います。
◼️株式や不動産の利回り
企業が発行する株式の場合、株式益利回りという指標で投資に対する利回りの大きさを計ることができます。
すると、日本株では平均的に4~6%程度、米国株では8~10%程度の利回りが期待できるとされています。
実際に過去の利回りを見てみると、米国株の過去30年間の平均利回りは年利10%前後で推移しています。
経済成長している国においては、期待されている利回りよりも高いリターンが得られることは決して珍しくありません。
ちなみに世界で最も成功した投資家と言われるウォーレン・バフェット氏の過去50年以上に渡る運用成績を平均すると年利20%前後となります。
不動産投資の場合も、賃料と物件の販売価格から簡単に利回りは計算することが可能です。これは地域や物件の築年数などによってかなり異なります。
例えば東京23区内のワンルームマンションで見た場合、実質利回り(手取り利回り)では、新築の場合は2~3%、築浅の中古物件では4~5%、築古の物件では5~6%が平均的とされています。
ちなみに、不動産に投資をする投資信託(REIT)の平均利回りは4%と言われています。このことからも、不動産投資は株先投資よりもリスクリターンは低いと言うことができます。
◼️超高利回りの投資に注意
こうしてみると、株式や不動産といった投資で得られる利回りは年間20%程度でも相当良い数字であることがお分かりいただだけるかと思います。
しかし、世の中には月利5%(年利60%)等という非常に高い利回りを謳う投資商品も存在しています。このような投資は実際に成り立つものなのでしょうか。
結論から言うと、特に海外に投資をする場合は絶対にないわけではありませんが、詐欺の可能性も十分に考慮する必要があります。
自分自身でトレードをする人でしたら、月利5%でも決して高くない数字ですし、事業で考えれば月利5%以上の利益を期待することもできます。
ただ、人にお任せして月利5%の利益がもらえる投資というのは、ほとんど存在しないと考えた方が良さそうです。
もし仮にそういった投資の話があったら、なぜそのリターンが出せるのかの根拠を納得できるまで聞いてみてください。
投資におけるリターンは、基本的には約束することはできないものです。もし高いリターンを約束する商品の話があった場合は、詐欺を疑った方が良いかもしれません。
◼️リスクとリターン
高いリターンを狙う場合には、その分大きなリスクがあることをしっかり理解して投資をする必要があります。そのことを理解しておかないと、相場の状況次第で一喜一憂してしまい、投資において冷静な判断ができなくなってしまいます。
投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェット氏でも年間20%が平均値ということを考えれば、それ以上のリターンを安定的に得るのがいかに難しいかということは感じることができるのではないでしょうか。
そしてそういった利益を出そうとする場合、通常以上のリスクを負っている可能性があることは十分に理解しておくと良いでしょう。
大きなリターンは魅力的に感じるものですが、ちゃんと自分の足元を見て負えるリスクの範囲内での投資を心がけるようにしていきましょう。