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キャッシュレス決済は観光業を救う!?

キャッシュレス決済は地方の光

こんにちは!

さて、今日は「キャッシュレス決済」についてお話しします。

このコラムを読んでいる皆さんは、キャッシュレス決済に少なからず知識や経験があるのだと思っています。
なので改めてキャッシュレス決済の良さを伝えたい、というコラムではないことをお伝えします。

今回のコラムで伝えたいことは、「未来のきっかけを我々で作ろう」ということです。
(ちょっと大きなことを言ってみました笑)

マイナポイント事業により、日に日にキャッシュレス決済を使う人の数が増えていると思います。
しかしその反面、地方の商店・飲食店・観光産業でキャッシュレス決済が進んでいないのも事実です

なかなか地方商圏のキャッシュレス化が進まない中、
キャッシュレス化を推進したことで観光産業の発達が加速した事例をご紹介します。

<山梨県富士吉田市>
ここは、富士山にほど近いふもとの観光都市です。

富士急ハイランドをはじめ、
富士山だけではなく、様々な観光産業が発達しています。
そして外国人の観光客も年々増えておりました。(コロナ以前)

しかし、市の調査によれば2017年末当時、
外国人観光客が年々増えているにもかかわらず、その伸びに対して消費額(=富士吉田市に使われるお金)が増加が伸びていないことが課題となっていました。

その課題を聞いた株式会社リクルート(当時は株式会社リクルートライフスタイル)は、外国人の市内での動きを調査。
すると、外国人が訪れたいと思っているお店や施設において、
「クレジットカードが利用できないことによりほかの都市に移動してしまっている」
ということがわかりました。

例えば、富士吉田市に来る多くの外国人は、富士登山に挑戦されます。
しかし外国人は登山という文化があまり身近ではないので、
高山病を筆頭にけがや病気になることが多かったそうです。

怪我をした外国人は下山してふもとの病院に行くのですが、
当時の市内にある病院のほとんどが<クレジットカードが利用できない>のです。
結果、わざわざカードが使える都市まで移動している人達がいることがわかりました。

そこでリクルートは富士吉田市の自治体に働きかけ、
「富士吉田市×リクルート」という形で自治体全体でキャッシュレス決済を推進することに。

リクルートが自治体と一緒に富士吉田市のキャッシュレス化を推進。
富士吉田の代表的B級グルメ「吉田うどん」を扱うお店や、温泉、
そしてなんと富士山の山小屋にもAirペイを導入。

結果、2019年において、山のシーズンである8・9月以降の秋冬シーズンになっても、8月の倍となる約2億円の消費額を獲得。
Airペイ導入によって観光産業に光をもたらしました。

キャッシュレス決済の可能性

日本は言わずもがな、少子高齢化で人口減少を迎えます。
単純に考えれば、国民一人当たりの生産性を上げない限り国内での消費額というのは上がることは難しいでしょう。
となれば、日本の経済が今後潤うようになるには、やはりインバウンド消費を最大限に高めてあげること。
幸い、日本はコロナ以前に関していえば、年々外国人観光客の人数は増えています。
そして、一番訪れられている都市部では、キャッシュレス決済が進んでいるため、
上記のような課題感は聞こえてきません。

しかし、地方に目を向けると、せっかくインバウンドが増えているにもかかわらず、消費額が増えていない。
過疎化が進む地方エリアにおいてインバウンド消費を高めることはとても重要なのです。
その一つの手段として地方・観光地のキャッシュレス化が欠かせないのです。

まとめ

日本のキャッシュレス化は先進国に比べて遅れています。
お隣韓国ではほとんどがキャッシュレス決済だそうです。
そういった先進国に並ぶべく我々もキャッシュレス化を進めていく必要があります。

これはもちろんのことですが、
この記事を読んでいるみなさんは自分の金融リテラシーを高めるだけではなく、
それを広めてほしいなと思います!

私達がキャッシュレス化を広めていくことで、
利用できる店舗が拡大するきっかけとなり、
その先に実は国全体が潤うきっかけとなります。

何気なく使っているカードやPay関連も、その先には大きな未来が待っているのかもしれません。

ここにいるみなさんで、日本全体をよくできたらと思っています。

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