独立系FPになるには何のスキルが必要?
未経験から独立系FP(ファイナンシャルプランナー)を育成するワンクエスト代表の井 章弥です。
今回は「独立系FPになるには何のスキルが必要?」というテーマで解説していきます。
独立系FPを仕事にするには免許が必要なわけではないため、自分で独立系FPだと名乗れば独立系FPにはなれます。ただ、もちろん名乗るだけで仕事として稼いでいけるわけではありません。今回は独立系FPとして稼いでいくために必要なスキル(能力)についてまとめていきます。
独立系FPとして稼いでいくには大きく分けて4つのスキルが必要です。
①1分野に偏らない幅広い金融知識
②相手の立場に立った提案力
③SNSかリアルのマーケティング力
④自分を選んでもらうための人間力
①1分野に偏らない幅広い金融知識
独立系FPになるには「証券だけ」「保険だけ」「不動産だけ」「お得情報だけ」のような1分野の金融知識では足りません。
お金の相談者は「お金を増やしたい」「節税をしたい」など幅広いニーズで独立系FPを頼ってきます。その時に1分野だけを推す人は独立系FPではなく、ただの営業マンです。
相談者の属性を把握したり、本当のニーズを探り、幅広い金融知識から最適な手段を導き出してあげるのが独立系FPの仕事です。人によっては証券が最適な人もいますし、保険が最適な人もいますし、不動産が最適な人もいます。
顧客ファーストなコンサルティングをするには、自分の得意な領域だけを勉強するのではなく、今はわからない分野についても理解を深めていく必要があります。
②相手の立場に立った提案力
SNSやYoutubeで金融を学べる今の時代は、知識自体に価値はありません。AIの進歩が加速すればさらにです。
これからの時代の独立系FPに必要なのは提案力です。これは商品を持っている持っていないにかかわらずです。
幅広い金融知識を身に着けても、相談者の将来を想像して正しい手段の組み合わせで提案できなければ独立系FPに価値はありません。
FPの資格を取って保険の仕組みを理解できても、相談者の家族構成や性格に合わせた保障内容を提案できなければ、知識を身に着けた意味がありません。もちろんこれは保険だけにかかわらずです。提案力を身につけるには、ケーススタディから学んでいくしかないでしょう。
③SNSかリアルのマーケティング力
独立系FPとして稼いでいる人は必ずマーケティング力(影響力)を持っています。もしくは影響力を持つ人とタッグを組んでいます。
マーケティング力はSNSでもリアルでも問題ありません。心理学が好きな人はSNSを活用すれば良いと思いますし、コミュ力に自信がある人は友達の輪を広げていくことで稼いでいけるでしょう。もしくは両方をバランス良く活用していくという方法もあります。
影響力を持つ人とタッグを組むことに関しては、やや難易度が高いです。影響力のある方も自分の信用力を落とすわけではないので、かなり実力のある独立系FPとしか組みたがりません。これから独立系FPを始める人にはまだ早いでしょう。
マーケティングは最初だけが大変です。担当する顧客の数が増えていき、しっかりと価値提供ができていれば自然と紹介が増えていき、集客に困ることは無くなるでしょう。そのためにも①1分野に偏らない幅広い金融知識②相手の立場に立った提案力はとても重要です。
④自分を選んでもらうための人間力
そして最後に1番大事なのが「人間力」です。お金系のインフルエンサーや保険屋さんなどのFPが世の中に数百万人といる中で、自分の発信内容や提案を信じてもらえるかどうか。人は理屈よりも感情の生き物ですし、相談者の中で内容を正確に理解できる人は少ないため、最終的には「人」で選ばれます。
自分を選んでもらうには、金融以外の部分で自分を信じてもらえるかを考え抜く必要があります。例えば、小さな約束を守っているか、即レスで悩みを解決できているか、身だしなみに清潔感はあるか、お金の使い方は綺麗かどうかなど。これを考えるのに1番良い方法は「今の自分に相談したいか?」を自問自答し続けることです。これに即答で「YES」と答えられている時には選ばれる人間になれていることでしょう。
いかがでしたか?
僕が独立系FPとして9年間活動してきた経験をもとに『独立系FPになるために必要なスキル』について解説してみました。独立系FPの働き方について興味のある方は、ぜひ他の記事もご覧になってみてください。
「未経験から独立系FPを育成する講座」の新規入会者も募集しております。僕や実際に独立系FPとして活躍する先輩が相談に乗りますので、ご興味のある方はお気軽にカウンセリングフォームからお申込みください。