未経験から独立系FP(ファイナンシャルプランナー)を育成するワンクエスト代表の井 章弥です。
今回は「独立系FPの年収はいくら？稼げるの？」というテーマで解説していきます。

独立系FPになりたい！と思っても、仕事としてやるには年収も大事な要素の1つですよね。独立系FPの収入は顧客数や案件の単価、そして提供するサービスの幅広さによって大きく変動します。
この記事ではいくつかのパターンに分けて年収と業務内容を解説し、どのように高収入を目指せるのかについても事例を交えて紹介していきます。独立系FPとして歩み始める前に、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

年収は0円〜1億円まで様々

前提として、独立系FPの殆どはフリーランス(個人事業主)です。そのため、その人の能力や経験値によって年収に大きな差が生じます。どれだけ時間を使ったり努力をしても、顧客に価値を感じてもらえなければ年収は0円です。一方で、売れっ子の独立系FPになれば年収1億円も稼げるという夢のある世界です。
僕が独立系FPの育成を9年間行ってきた経験から言うと、正しいやり方を実践すれば誰でも年収500万円は難しくありません。その先もさらに稼いでいけるかどうかは本人の努力次第といったところです。

まずは副業から始めよう！

FPの仕事といえば「会社をやめて完全歩合制(フルコミッション)のFPになりました！」のような保険代理店への転職がこれまでの主流でしたが、ここ数年は副業からFPを始める人が増えています。もちろんFPに依頼する相談者にとってはFPが副業か本業かは関係ありませんので、質の高いサービス提供をすることが求められます。そのため、副業というよりも「複業」という感覚で始めていく方が良いでしょう。副業で稼いでいける感覚が身についた後に、本業に切り替えて年収500〜1,000万円を狙っていくのがおすすめです。
僕自身も複業から独立系FPの仕事を始めましたし、僕の会社の独立系FP仲間たちもみんな複業からスタートして、今ではたくさんの顧客を抱えています。

年収1,000万円を稼ぐには？

独立系FPの仕事も他のビジネスと同様に「単価 ✕ 数 ✕ リピート率」で稼ぎが決まります。FPとして単価を上げるには富裕層を対象にするしかありません。顧客の平均年収や資産が上がるほど、顧客数が少なくても稼げるようになるので、時間のゆとりも生まれます。一方で、富裕層を顧客にしていくには、他のFPさんに負けない金融知識や人間的な魅力が必要です。独立系FPを始めるときは、まずは自分と同じような年収や資産の人を対象にサービスを提供していくのがおすすめです。
また、単価が低くても顧客の数を増やせば年収1,000万円も全然狙えます。年収が500万円未満の方を対象にしている独立系FPでも年収2,000万円稼がれている方もいます。人間関係を広げたり、人と話すことが好きな人には向いている働き方です。しかし、最低でも1日4人くらいの面談時間を割き、その合間に日々の経済ニュースを学び続ける必要があります。まずは半分の労力で年収500万円を狙う働き方もアリだと思います。

年収5,000万円を稼ぐには？

年収5,000万円を稼いでいる独立系FPの場合、お医者さんや儲かっている中小企業の経営者を顧客にしている場合が多いです。逆に年収500万円の層を対象にしていて、年収5,000万円を稼いでいる独立系FPは顧客が損するような提案をしている可能性が高いです..。
また、自分は現場に出る機会を減らし、独立系FPをマネジメントする側に回ることでレバレッジが効くため、年収5,000万円も夢ではありません。しかし、自分がそれなりの実績を積んだり、業界理解を深めた後でないとマネジメントはできないため、まずは現場で年収500~1,000万円を稼ぐことから始めましょう。

独立系FPとして稼ぐのは難しくない (けど..)

たくさんの独立系FPを育ててきましたが、他の仕事に比べて年収1,000万円を稼ぐのはそんなに難しくないと感じています。そして、人脈は広がり信頼は積み重なるビジネスのため、継続して稼ぐことができます。
ただ、もちろん適性はあります。数字に対して苦手意識がなく、人と話すことが好きで、人間的にも成長していきたい人でないと稼いでいくのは難しいでしょう。
独立系FPの仕事をはじめて最初の1年は金融知識やフリーランスマインドの習得で大変ですが、1年間本気で取り組めば、独立系FPとして稼いでいける未来が見えるはずです。

いかがでしたか？

僕が独立系FPとして9年間活動してきた経験をもとに『独立系FPの年収はいくら？儲かるの？』について解説してみました。今回は年収(稼ぎ)をテーマに書きましたが、独立系FPは自分が得をしたり、友人や家族からも感謝される仕事です。独立系FPの働き方について興味のある方は、ぜひ他の記事もご覧になってみてください。本記事が参考になった方は『独立系FPの収入源（稼ぎ方）って何？』の記事もおすすめです。

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