FP資格を副業で活かすなら独立系FP!
未経験から独立系FPを育成するワンクエスト代表の井 章弥です。
今回は「FP資格を副業で活かすなら独立系FP!」というテーマで解説していきます。
現在の仕事を続けながら、FP資格を活かして「収入の柱を増やしたい」と考える会社員の人が増えています。そんな人に強くおすすめなのが副業としての「独立系ファイナンシャルプランナー(FP)」です。独立系FPは働き方の自由度が高く、やり甲斐も感じられやすい職業です。FP資格の取得で学んだことを活かせば、ライフプランや資産運用に関する専門知識を多くの人に提供できるだけでなく、自分自身や家族の資産形成にも役立てることができます。
それでは、副業として独立系FPを目指すメリットはどこにあるのでしょうか?この記事では、そのメリットや具体的な始め方、収入を安定させるためのコツを詳しくご紹介します。独立系FP歴9年の僕の実体験も交えながら、FP資格を副業で最大限に活かす方法を解説していきます。
副業として独立系FPを目指すメリット
独立系FPとして活動する魅力やメリットは多岐にわたります。ここでは、具体的なポイントをいくつかご紹介します。
まず、自分の金融リテラシーが大きく向上する点が挙げられます。たとえば、投資に詳しい人でも「保険」「不動産」「税金」など他のジャンルを学ぶことで、数百万円から数千万円規模で得をするケースも珍しくありません。また、教える立場に立つことで知識の吸収がさらに加速します。
さらに、オンラインで働ける自由度の高さも大きな魅力です。独立系FPは場所に縛られず働けるため、ワーケーションや世界中を旅しながら仕事をすることも可能です。オンラインの活用により、副業として効率的に働けるだけでなく、時間や場所の制約を超えて、自分の生活スタイルに合った柔軟な働き方を実現できます。
また、独立系FPの仕事には、仕入れコストがかからないという特徴もあります。在庫を抱えるリスクがないため、低リスクで高利益率のビジネスを展開できます。売上のほとんどが利益となることから、初めて取り組む人でも「こんなに稼げるの?」と驚くことが少なくありません。
その他のメリットもたくさんあります。詳細を知りたい方は『独立系FPの副業がおすすめな理由7選』をご覧ください。
独立系FPが取り組める副業4選
FP資格を活かせる副業にはさまざまな選択肢があります。その中でも特に人気のある4つの活動を紹介します。
①相談業務
FPの基本業務とも言えるのが個人の家計のコンサルティングです。顧客のお金に関する悩みを聞き、マネープラン表の作成や資産管理のアドバイスを行います。必要に応じて、証券会社・不動産会社・保険代理店の紹介も行い、具体的な実行支援を行うこともあります。このように、「ファイナンシャルプランナー」という名前の本質的な役割を担える仕事です。
②執筆・監修
FPの専門知識を活かして、金融やライフプランに関する記事を執筆したり、メディアや書籍の内容を監修するのも選択肢の1つです。執筆や監修の業務は、在宅で好きな時間に行えるため、副業として取り組みやすい特徴があります。また、ブログやSNSで情報発信を行うことで執筆依頼を増やすことも可能です。さらに、経験を積むとインタビューを受けたり、メディアでの露出機会が増えることもあります。その際に得られる報酬も、収入の一つとして期待できます。
③セミナー講師
FPの知識やスキルを活かして、お金に関するセミナーの講師を務めることも可能です。社会的に金融教育のニーズが高まっており、企業の従業員に向けて研修の依頼も増えてきています。特に、企業が従業員のためを思って取り入れた企業型確定拠出年金などの制度が上手く活用されていない事例もあり、その浸透のために独立系FPへ研修を依頼されるケースが近年増えてきています。
④資格取得のサポート
FP資格取得を目指す人を支援する仕事も選択肢の一つです。資格講座の講師として教えるだけでなく、オンラインでの指導や資格学習に特化したブログやYouTubeチャンネルの運営も可能です。特にFP1級やCFPといった上位資格を持っている場合、学習者からの信頼を得やすく、高い需要があります。また、教育スキルも求められるため、自分の知識を効率的に伝える能力が重要です。
独立系FPとして稼げる副業は?
独立系FPを副業からはじめて、ゆくゆくは独立系を目指していきたいという人にとっては、どれくらい稼げるかも重要です。独立系FPとして9年間活動してきた僕の立場からお伝えすると、例にあげた4つのうち1番稼ぎやすい副業は「相談業務」です。
②執筆・監修に関しては、ChatGPTなどのAIの発展によって独立系FPの仕事は奪われていくと思います。③セミナー講師に関しては、実力をつければ稼げるようになりますが、経営者などの影響力のある人脈が必要になってくるため、副業から始めるには難易度が高いと思います。④に関しては、YouTubeコンテンツが拡充したり、資格取得の必要性に疑問を持つ人も増えてきているため、今は稼ぐことができても長くは続かないでしょう。これら3つと違って、これからの時代において稼ぎやすいのが①相談業務です。
相談業務が独立系FPにとって稼ぎやすい理由
理由はたくさんありますが、1番は「お金の相談役」の需要は今後も高まり続けるからです。僕自身、独立系FPの仕事を始めて9年が経ちますが、相談件数が年々増えているのを実感します。誰もがSNS等でお金の情報にアクセスできる一方で「情報が溢れすぎて何を信じれば良いかわからない」という人がたくさんいます。そんな時に頼られるのが独立系FPです。お金の勉強が苦手な人の代わりに、独立系FP自身が常に情報収集をして最適なマネープランをご提案することで、顧客にとって大きな価値を提供することができます。世の中から外食サービスが無くならないように、苦手なことや面倒なことはプロに任せたいというニーズはこの先もずっと残り続けますし、資産運用の外注ニーズはさらに伸びていくことでしょう。
具体的な収益化の方法を知りたい人は『独立系FPの収入源(稼ぎ方)って何?』をご覧ください。
独立系FPとして副業を始めるための基本ステップ
①FP資格の取得
独立系FPとして活動していくにあたり、やはり資格は優位に働くことが多いです。なぜなら、お客様に「FPの資格は持っているの?」とたまに聞かれるからです。その時に持っていないと答えると信頼を落としかねません。ただ、FP資格は3級を持っていれば十分だと思います。もちろん2級や1級を持っていることに越したことはないですが、2級や1級を取得したからといって業務の幅が広がるわけではありませんし、お客様に「何級を持っているの?」と聞かれることも基本的にはありません。3級を持っていれば独立系FPの副業をスタートさせても良いと思います。FP資格については『独立系FPにFP資格は必要なの?』で解説しています。詳しく知りたい方はご覧ください。
②FP資格で学んだことの復習
FP資格の取得で学ぶ「金融、ライフプラン、保険、税金、不動産、相続」の6分野は独立系FPの実務において欠かせない知識です。お金の相談者の悩みに対して1分野の知識で解決できるということはほとんどありません。「お金を増やしたい」という相談を受けた時に、すべての人に証券会社での投資が向いているとは限りません。人によっては保険や不動産の活用の方が向いている場合もあります。独立系FPとして偏った情報提供にならないように、苦手な分野がないようにするため、しっかりと復習しておきましょう。
③集客方法を考える
老若男女かかわらず、お金の悩みは誰でも抱えていますが、自分のマーケットは絞るのがおすすめです。絞らずにすべての人を顧客対象に集客を考えると、誰にとっても響かないような訴求方法しか取れなくなります。しっかりとペルソナを考えて「まさしくこんな人に相談したかった!」と思ってもらえるような訴求を考えていきましょう。
具体的には、顧客の年齢・性別・職業・資産(年収)・性格を考えましょう。自分と近い属性だったり、本業で関わることの多い属性(お客様など)を対象に集客をしていくのがお勧めです。
ペルソナが決まれば、どこで集客活動をしていけば良いのかも決まってきます。対面で人間関係を広げていくのか、オンラインを活用するのか、オンラインを活用するならどのSNSが良いのか、もしくはブログを始めた方が良いのかなど。まずは顧客対象になりそうな人に「どんなお金の悩みがあるのか?」をヒアリングするところから始めるのも良いと思います。他にもやるべきことはたくさんあります。詳しくは『FPで独立するには何をすべき?具体的な手順を解説!』で解説しているので、興味のある人はご覧ください。
いかがでしたか?
僕が独立系FPとして9年間活動してきた経験をもとに『FP資格を副業で活かすなら独立系FP!』について解説してみました。独立系FPの働き方について興味のある方は、ぜひ他の記事もご覧になってみてください。
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