独立系FPはオンライン相談で成功できるのか?

未経験から独立系FP(ファイナンシャルプランナー)を育成するワンクエスト代表の井 章弥です。
今回は「独立系FPはオンライン相談で成功できるのか?」というテーマで解説していきます。
特に新型コロナウイルスの影響により、あらゆる業界でリモート化が進み、金融・保険・不動産といった分野でも「対面でないと信頼を勝ち取れない」という常識が揺らぎ始めました。
「オンラインで相談なんて、本当に大丈夫なの?」「ちゃんと顧客がついてくれるの?」と不安に感じる人も多いでしょう。
このブログでは、僕の実体験も交えながら、独立系FPが「オンライン相談で成功できる理由」と「具体的な方法」を詳しく解説していきます。
実は、顧客もオンライン派が増えてきた
FPの仕事は「お客様との信頼関係」が何よりも大切です。そのため、FP業界全体では今もなお「対面相談」が主流であり、特に大手保険会社や銀行系のFPは「店舗での来店対応」や「自宅訪問」が当たり前です。
一方で、情報感度の高いFPはオンライン相談の機会を増やし始めています。僕が運営するFP事務所「ワンクエスト」もコロナ前までは対面が8割でしたが、今ではオンライン相談が8割です。
この変化の最大の要因は、顧客もZoomなどのオンラインツールに慣れてきたことです。一般の方も、仕事や子どもの学校行事などでZoomを利用する機会が増え、以前のような「オンラインは難しそう」という抵抗感はかなり薄れてきました。
その結果、独立系FPへの相談もオンラインを希望する人が増えています。
年齢層が高いお客様にはZoomの使い方から教えることもありますが、20~40代であればオンラインでのやり取りで困ることはほとんどありません。
オンライン相談のメリット
オンライン相談は「対面より劣るもの」と思われがちですが、実はうまく活用すれば対面よりも効率的でむしろ信頼関係を築きやすいケースもあります。
ここでは、独立系FPとしてオンライン相談を中心に活動している立場から、その主なメリットを紹介します。
メリット①:時間と場所の制約がない
オンライン相談の最大のメリットは、時間や場所にとらわれないことです。地方に住んでいる方や、小さなお子さんがいて外出が難しい方でも、自宅にいながら気軽に相談できます。
FP側としても、移動の手間が省けるため、1日の対応件数を増やすことが可能になり、時間の有効活用につながります。これまで出会えなかった遠方のお客様ともつながれるのは、独立系FPにとって大きな強みです。
メリット②:顧客の心理的ハードルが下がる
対面で相談に行くのは、意外とハードルが高いものです。「オフィスまで行くのが面倒」「初対面の人にお金の話をするのは緊張する」といった不安から、相談をためらう方も少なくありません。
しかし、オンラインであれば、自宅など慣れた場所でリラックスしながら話すことができるため、初回から本音が聞き出しやすくなることもあります。顧客にとって「気軽に話せる空気づくり」がしやすいのは、オンラインならではの利点です。
メリット③:コストを抑えられる
FP側の視点でいえば、オフィスを持たなくても活動できるのは大きなポイントです。物件費や通勤コスト、紙資料の印刷代、交通費など、対面ならではのコストが不要になるため、独立直後の資金的リスクを大きく下げることができます。
また、お客様にとっても、交通費や移動時間がかからないというのは、喜んでいただけるポイントの1つです。
オンライン相談で信頼を勝ち取る方法
オンライン相談は便利な一方で「画面越しだと人となりが伝わりにくい」「雰囲気で信頼されることが難しい」といった課題もあります。
でも、だからといってオンライン=信頼されにくいわけではありません。大切なのは“対面と同じような安心感”を、オンラインでも再現することです。オンラインでも信頼を築くために、僕が実践している具体的なコツをご紹介します。
① Zoomの環境設定にこだわる
オンライン相談では「入室した瞬間」の第一印象が勝負です。Zoomなどのビデオ通話ツールで信頼されるためには、画面に映るあなた自身の印象が非常に重要になります。
● 背景がごちゃごちゃしていないか?
→ 仮想背景を使う、または壁を整えるだけで印象が変わります。
● 顔が暗く見えないか?
→ リングライトや自然光を使って明るく見せる工夫をする。
● カメラの角度は適切か?
→ カメラが下からにならないように。目線の高さに合わせましょう。
パソコンスキルを磨き込む
オンライン相談では、パソコン操作の手際がそのまま「この人は仕事ができそうか」という印象に直結します。パソコン操作でもたつくと、それだけで信頼を損なうこともあるので注意しましょう。
▼おすすめのパソコンスキル
・寿司打で10,000円をクリアする
・ショートカットキーを一通り覚える
・ChatGPTを日常的に使いこなす
ちなみに、ワンクエストでは所属FPにパソコンスキルを徹底的に叩き込みます。世の中のFPさんはパソコンが苦手な人が多いので、それだけで大きな差別化になるからです。
SNSやホームページを充実させる
初回相談の前から、顧客はFPの情報を調べていることが多いです。その時に、SNSやホームページがしっかり整っていると「すでに信頼されている状態」でオンライン面談がスタートできます。
● 経歴と実績
● サービス内容(できること)
● FP事業をはじめた理由
● 人柄(趣味や家族構成など)
少なくとも、これらはSNSやホームページで記載をしておきましょう。「信頼されるかどうか」は面談前で半分決まります。
いかがでしたか?
本記事では、オンライン相談で僕らが意識していることを記載してみました。信頼は"準備"から生まれます。ご参考になれば幸いです。もし独立系FPに興味のある方は、ぜひ他の記事もご覧になってみてください。
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