
投資を継続するための資産配分
投資をする上で絶対に避けられないことがあります。
それは、利益が上がることも損失を出すことも、必ずどちらも経験するということです。
投資で莫大な利益を得ている方もいれば、大きな損失を出して、もう投資はこりごりだ、と思いやめてしまう方もいらっしゃいます。
投資を長く継続するためには、資産の配分について考える必要があります。
本日は、自分にとって適切な資産配分はどのように考えれば良いのかということをお伝えしていきます。
◼リスクを恐れ過ぎてはいけない
投資を続けていく上で大切なのは、資産配分を考えることです。
投資の世界には「卵は一つのカゴに盛るな」という言葉があります。これは「一つのカゴにだけ卵を盛っていてはそのカゴを落とした時に全ての卵が割れてしまう。しかし、複数のカゴに卵を盛っていれば、たとえ一つのカゴを落としたとしても全ての卵が割れることはない」ということを意味しています。
全ての資産を一つのものに投資するのではなく、バランスを考えて分散投資をしましょう、ということですね。
投資には、価格変動リスク、信用リスク、流動性リスク等、様々なリスクが存在しています。
リスクリターンという言葉があるように、リスクを全く負わないという場合はお金を殖やすことはできません。
これは世の中全てのことに言えることですが、リスクを負わなければリターンを得られることはありません。
受験や就職活動、仕事、転職や独立にしてもなんでもそうですが、リスクが大きくてもチャレンジした人だけが、その後に大きなリターンを得ることができます。
◼適切な資産配分とは
適切な資産配分とは、つきつめていくと自分にとって適切なリスクを負うことに他なりません。どれだけのリスクを負えるかによって、その方が得ることができるリターンもある程度決まってくることになります。
例えば、絶対に損したくない、絶対にお金を減らしたくない、絶対にいつでもお金が使える状態にしておきたい方が得られるリターンは、銀行預金の年利0.001%程度になります。
そこで、一般的に言われている資産配分の方法としては、リスクの高低に応じて投資先を分類して、自分にあった配分で資産を分散するということです。その目安としては
ローリスク:60%
ミドルリスク:30%
ハイリスク:10%
といったパーセンテージがあります。
預貯金や債券といった損失が出にくい商品がローリスク、不動産や投資信託、金といった商品がミドルリスク、個別株や暗号通貨、先物などの資産が大きく増減する商品がハイリスクのイメージです。
このような資産の分け方であれば、世界がリーマンショックのような大きな経済の低迷に合ったとしても、資産価値はそれほど大きく損なわずに投資を継続することができます。
◼自分に合ったリスクを取る
ただし、上記の資産配分は絶対的なものではなく、あくまでも一例です。投資で大成功したいという方は、もっとリスクを取る必要があるでしょうし、逆により堅実にお金を殖やしたいという場合には、ハイリスクな商品は資産に組み込まないのも良いと思います。
しかし、私は基本的に、若い方はリスクを取ることをオススメします。
なぜかというと、若いということは時間があるということなので、仮に失敗してしまった(投資においては、損失が発生してしまった)としても、それを挽回できるチャンス(時間)がたくさんあります。
若いうちから守りに入ってしまっていては、その後に得られるリターンも少なくなるため、最終的に最低限の生活もままならない、ということにもなりかねません。
自分が今どういったステージにいるのか、それに見合った適切なリスクを知ることは、投資を長く続けるための大切なポイントになります。
自分で勉強するか、もしくは公平中立な第三者の方にアドバイスをしてもらう等して、今の自分に見合った資産の配分について考えてみてください。