
【衝撃】世界最初のバブルは〇〇〇〇で起きた??
こんにちは、株式会社ワンクエストの竹澤です。
本日は「バブル経済」について解説していきます!!
「バブル」という言葉の日本語訳は「泡」です。ただ、投資の世界ではバブルには、「経済が実力以上にふくらんだ状態」のことを指す言葉としても使われます。経済が泡のようにすぐ膨らみ、すぐに消えることから、「バブル経済」と呼びます。
日本でも、過去にバブル経済は起きています。1980年後半に、株価と土地の価格が実態経済以上に高騰するバブルが発生しました。この当時、単純計算では、山手線の内側の土地価格で、アメリカのすべての土地が買えるという異常な状態でした。
1991年にバブルが崩壊した後、日本は「失われた20年」という長い低成長の時代に突入します。
1970年~2020年の日経平均株価の推移(Wikipediaより)
世界最初のバブルの舞台は17世紀のオランダです。このバブルはチューリップの球根によって引き起こされました。
当時、オスマン帝国からオランダへとチューリップが持ち込まれたところ、今まで見たことのない美しさであったことから、貴族が買い集めるようになりました。また、チューリップには、「モザイク病」と呼ばれる病気にかかるものも存在します。この病気は致命的なものではなく、逆に花ビラが色鮮やかなモザイク模様になるという特徴がありました。
当時のオランダ人はこのモザイク病にかかったチューリップを珍重し、花ビラの模様が珍しいもの程、高い値段が付くため、ブローカーが収集するようになります。
そして値段が上がれば上がるほど、チューリップの球根は「確実に儲かる投資対象」と見做され、さらなる価格の上昇を呼び込むこととなりました。
チャールズ・マッケイという人物は『群衆の異常な妄想と狂気の記録』という本の中で、「国全体が経済活動をそっちのけにして、チューリップ球根の投機に浮かれた」「貴族も、平民も、農民も、職工も、水夫も、人夫も、メイドも、煙突掃除人も、年老いたお針子までも、チューリップ熱に取りつかれた」と記載しています。
中には、土地や宝石、家具と引き換えにチューリップの球根を手に入れようとする人もいたようです。
もちろん、こんな異常な価格高騰は長くは続きませんでした。ある人が「このあたりで売って利益を確定させておくか」と考え、売りに転じ、他の人が追随することで、雪だるま式に価格がどんどん下落します。
実際にチューリップの球根は1637年の2月3日に最高額となったのち、翌月の3月1日には20分の1程度になっています。
当時のチューリップの球根の価格推移(Wikipediaより)
最近のバブルとしては、2000年初頭のITバブルや2007年のリーマン・ショックなどがあります。ITバブルはIT企業の株式、リーマン・ショックはサブプライムローンという、中所得者向けの住宅ローンに資金が集まりすぎたことによって発生しました。
ビットコインなどの仮想通貨も、メディアがこぞってたことで投機目的の資金が流入し、価格が高騰したことから、バブルと言えるのではないでしょうか。
バブルは多くの人が「まだ価格上がるだろう」と思い、実際の価値以上に値段が上昇することによって発生します。また人間が感情的な生き物である以上は、これからも形を変えてバブルは発生すると思われます。
みなさんも、投資をする際は『本当に値段分の価値があるものなのか』という点をしっかりと考えていただければと思います。