
あの大手企業も仮想通貨に参入!
インターネット大手のヤフーが仮想通貨交換業に参入するというニュースが流れました。
子会社を通じて4月に金融庁の登録業者であるビットアルゴ取引所東京の株式を40%取得し、システム整備等を経て2019年春に追加出資を検討しているそうです。
◼両社の提携の背景は
ヤフーは17年から仮想通貨交換業への検討してきましたが、18年1月下旬にコインチェックで仮想通貨NEMの巨額流出事件が起きたのをきっかけに金融庁の登録審査が厳しくなりました。
そのことを受け、新規参入には年単位で時間がかかるとみたことから、ビットアルゴ社に提携を打診しました。
ビットアルゴ社も17年12月に登録業者になったものの、コインチェックでの流出事件でシステム開発や人材確保が大幅に遅れました。ヤフーグループに入れば、資金や人員などを補えると判断し、提携に至ったようです。
◼ヤフーにより業界再編が動き出す
ヤフーは人工知能を活用した投資信託の販売やスマートフォン決済の実店舗展開など、金融とITが融合したフィンテック事業を拡大しています。
仮想通貨交換業への参入で顧客データを集め、既存事業と組み合わせた新たな決済サービスなどの開発を目指していくことで、既存の金融機関にも仮想通貨交換業にも業界再編の動きが出てくるかもしれません。
◼仮想通貨は今後どうなるのか
最近は下火になっている仮想通貨業界。
先日行われたG20では、規制強化は見送られる方針が固まりました。
その一方、取引所大手のバイナンスが金融庁から警告を受けるなど、良いニュースも悪いニュースもたくさんある昨今ですが、ヤフーの参入を機に業界再編が進むことでより安全により便利に仮想通貨を利用できるようになれば再び仮想通貨が脚光を浴びる日がくるかもしれません。