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『教育が高くつくというなら、無知はもっと高くつく』
〜 ベンジャミン・フランクリン 〜

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今から老後資金を考える必要ってある??

「自分はこのままで老後の生活は大丈夫かな」

テレビや新聞、書籍などで年金不安が話題になっているため、若い方の中にもこのように思ったことのある方も多いのではないでしょうか?

最近では国も将来の年金は国民一人一人が自分たちで用意してもらおうとiDeCoなどの長期での資産形成手段を充実させています。

一方で「老後のことなんて考えてもわからないし、今の生活でいっぱいいっぱいで対策をする余裕がない」という方も多くいらっしゃいます。

そこで本日は、遠い未来に待ち構えている老後のお金の実態について見ていきます。

◼月々3.4万円の赤字

総務省の全国消費実態調査によると、高齢無職2人以上の世帯の月間平均収入は年金やその他の収入を合わせて合計23.9万円。

一方、支出は日常的な消費活動や税金の支払等を合わせると27.3万円で、差額の3.4万円が毎月の赤字であるという結果になりました。

仮に、65歳の男性が平均寿命である84歳まで生活したとすると、生活費の不足額は800万円程度まで膨らむことになります。

◼赤字額は今後さらに拡大する見込み

月々3.4万円の赤字というのは、あくまでも現在の収入と支出水準の場合の話です。

実際には、今後の物価上昇、平均寿命の長寿化、マクロ経済スライドによる公的年金の減額が予想される一方、医療、介護などの社会保険料や消費税などの税金は増加する可能性が高いです。

つまり、貰える金額が減ってしまうのに支出はどんどん増えるという未来が想定されていることになります。そうなれば赤字額はさらに大きくなることが予想されます。

◼最後に頼れるのは自分だけ

2人以上の高齢無職世帯の平均貯蓄額は2400万円といわれていますが、実際は貧富の差が激しく、貯蓄額が1000万円未満の世帯が約38%、100万円未満の家計も7%以上存在するといわれています。

多くの高齢世帯が将来に深刻な経済状態に陥る懸念があるなか、人口減少と高齢化が加速し国家財政は限界に近づいています。

国の年金を頼りにできた時代はまもなく終わり、これからの時代は個人の自助努力によって老後の生活費を用意することが必要になってくるでしょう。

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