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『教育が高くつくというなら、無知はもっと高くつく』
〜 ベンジャミン・フランクリン 〜

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新社会人向け!これだけは避けたいマネーの落とし穴③~保険編~

4月も早いもので第3週に入りました。職場に新入社員を迎えた方も多いのではないでしょうか。
また、新社会人の方も少しずつオフィスに慣れてくる頃かもしれません。

この時期になってくると、職場に来る営業マンの方や知人から保険をはじめ、さまざまな金融商品の勧誘が多くなってきます。
新社会人の方は右も左もわからないなかで話をされるので、「他の人もやっている」と言われたりするとついその流れで商品を契約しがちです。

そこで、今回は3日間に分けて、特に新社会人の方が陥ってしまいやすいマネーの落とし穴についてお伝えしていきます。

◼一番よくあるのは、保険の勧誘

入社してすぐに保険の案内をされた人は多いかもしれません。
保険の営業マンから「社会人になったら保険は入るもの」と言われ、案内されるものが生命保険です。

しかし、結論から言うと、独身の新入社員に生命保険は必要ありません。それは、万が一あなたが亡くなっても悲しむ人はいますが、あなたが亡くなることで生活が困る人(被扶養者)はいないからです。

生命保険に加入することが社会人の常識だとか、若い頃に生命保険入っておくと保険料が安くて得だといった、保険セールスの常套句をそのまま信じてはいけません。

生命保険が必要になるのは、十分な蓄えがない間に結婚して子どもが生まれた場合に、その子どもが成人するまでの期間の死亡リスクに備える、収入保障保険や逓減定期保険だけと覚えておきましょう。

◼加入すべきは、安くて掛け捨ての医療保険

この時期は、安くて掛け捨ての医療保険に加入することをおすすめします。保険を選ぶ際のポイントはいくつかありますが、ここでは割愛します。

医療保険を検討するときは、いざというときの医療費には、健康保険の高額療養費制度が活用できるということを理解することで保険料を安く抑えることができます。

また、よく「せっかく保険料を払うなら貯蓄ができる保険がいいんじゃないか」という方がいらっしゃいますが、実はこれが一番の落とし穴。
貯蓄部分のある保険は、保険としての機能が弱く、お金の流動性も低い、インフレ(物価上昇)にも弱いなど、百害あって一利なしの商品です。
逆に、保険会社としてはこういった百害あって一利なしの貯蓄型の保険は利益率が高いため、何かにつけて加入を勧めてきますので注意が必要です。

◼大切なのは、金融について知ること

ここまで3日間にわたって新社会人向けにマネーの落とし穴という題で、お金に関する注意点を述べてきました。

日本人は学校や家庭でお金のことについて学んでいないため、大人になっても金融のことはよくわからないという方が大半を占めています。

そんな状態だからこそ、業者と消費者の間に大きな情報格差が生まれ、銀行や保険会社等の言いなりになってしまう方が少なくありません。

社会人として自立して生きていくには、生活の根幹であるお金についての知識が必要不可欠。
新社会人の方もそうでない方も、金融について学び、知ることが何よりも大切です。

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