確定拠出年金の実態から見る、日本の課題とは
最近、iDeCo等で話題の確定拠出年金。
自分の運用次第で将来の受取額が変わる年金ですが、日本の加入者640万人の資産のうち、6割弱は元本確保型の商品が占めているようです。
今の低金利時代と物価上昇の側面から見ると、これでは金融資産は増えないどころか、事実上減っていってしまっています????
過去20年間で家計金融資産はアメリカは3.3倍、イギリスは2.5倍になったのに対して日本は1.5倍。
その差は歴然です????????
その原因は運用収益の差にあります。
株や投資信託の保有比率は、2016年末でアメリカ46%、イギリス38%に対して日本は19%しかありません。
その結果、ここ数年のアベノミクス相場の株価回復にも関わらず、通算利回りが年0~1%の人が4割を占めています。
これではお金は到底増えませんし、現在の経済状況を見ると実質的に目減りしてしまっています⚡
なぜこんなにも日本では投資が行われないのか。
それは、日本に金融教育が根付いていないことが最大の原因です。
「お金を増やしたければリスクを取らないといけないし、リスクを取りたくなければお金は増えない」
これは、投資における原理原則です。
よく「お金は増やしたいけど、損はしたくない」という人がいます。
損をしたくないのは当たり前ですが、リスクを取らないでお金を増やそうとしてる時点で経済や金融のことを何もわかっていません。
こんなことを言うのは、金融知識のない日本人だけです。
つみたてNISAやiDeCoの普及等、誰しもが
投資を身近に感じる時代になりました。
しかし、金融教育が国民に根付かない限りは国がどんなに魅力的な制度を導入したところで、その制度をうまく活用できる人はごくわずかでしょう。