ビットコインの法定通貨採用について
今回も記事を読んでいただき、ありがとうございます。
株式会社ワンクエストで暗号資産コンサルタントとして所属している俣野です。
Con 62 votos se aprueba la #LeyBitcoin, que convierte a nuestro país en el primero del mundo en tener al #Bitcoin como moneda de curso legal. pic.twitter.com/qvBdPBxWcK
— Secretaría de Comunicaciones 🇸🇻 (@ComunicacionSV) June 9, 2021
エルサルバドルは中央アメリカ中部にある、人口およそ650万人、国土面積は21.04km2(九州の約半分程度)の国で、スペイン語が話されています。
紛争による治安の面も良いわけではなく、少し調べると暗いニュースが多い国でした。かつてはコーヒーの輸出で栄えていたようなのですが、現在はその貿易も赤字の状態です。この貿易赤字を穴埋めしているのが、米国などに移住した人たちによる故郷への送金と考えられています。
中南米全体はグローバル貿易のあおりを受けドル経済圏が広がっていく中で、エルサルバドルは2000年に自国通貨(コロン)ではなく、米ドルを法定通貨とする政策を打ち出しました。通貨の安定性を求めた結果、米国や日本のような自国通貨のある国とは異なり金融政策を放棄した事になります。
そんな国だからこそ、国全体に流通する通貨であればドルでもユーロでも、ビットコインでも問題ないという形になります。むしろ、中央集権による管理から外れているからこそ、自国通貨よりも信頼できる通貨として見られているようです。
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— Nayib Bukele (@nayibbukele) June 6, 2021
エルサルバドルでは導入に際して、全国民にウォレットを無償で提供かつ、30ドル分のビットコインを配布する方針となっています。
なぜこの方針を打ち出したかというと、それはエルサルバドルの国民7割程度が銀行口座を保有しておらず、金融サービスにアクセスすることが出来ない現状があります。それなのに、諸外国にいる親族からの送金を頼りにしている国・・・なかなか厳しい状況です。
私が学生の時に調べた際には、ケニアではお金を降ろすための銀行が数十キロ先にある、治安が悪くて大金を持ち歩けない等の事情があるため、M-PESAというガラケーでも使える送金手段が重宝されていました。この事を考えるとブロックチェーン技術を活用した通貨制度は、やはりインフラが整っていない新興国の方が導入・発展しやすいと考えています。
実はエルサルバドルでは匿名の人物からの寄付によって、ビットコイン決済が成り立っていた地域が存在します。
エルゾンデというビーチが有名な村に2019年に匿名の寄付があり、現金化しないことを条件にビットコイン決済が導入されているのです。
エルサルバドルの動きを受けて、他の中南米の国でも導入を検討し始めています。
Paraguay’s 🇵🇾 Deputy of the Nation, and Member of Congress, plans to present a #Bitcoin bill next month.
Following El Salvador's #Bitcoin bill, @CarlitosRejala says,"Our country needs to advance hand-in-hand with the new generation. pic.twitter.com/holfuB8n0A
— Documenting ₿itcoin 📄 (@DocumentingBTC) June 17, 2021
それだけインフラが整っていない国が存在するという事でもあるので少し複雑な気持ちですが、かつて夢見たどの国に行っても為替を気にすることなく決済に困る事が無い世界が少しずつ出来上がっているのではないかと思うと感慨深いです。
今後の貨幣経済の在り方に波紋を呼んだ今回の件。
そのうち、ドルや円の価値を脅かす存在になるかもしれませんね。
おまけですが、最近中国で追加規制がかかっているため下げ相場が続いています。
【補足】
中国人にとって日常不可欠のアリペイは声明を出した
1,仮想通貨取引のやりとりを発見したらアカウントを停止。
2,アゴリズム・データでの感知を強化し、疑わしい取引を制限する。
3,仮想通貨取引提供してる法人口座をブラックリストに入れる。
4,リスク提示、定期的に警告する。 pic.twitter.com/dvQIdp6lIP
— Sonny Wang|INBグループ (@LinksSonny) June 21, 2021
余力の中で枚数を増やす方針は私個人としては変わらないですが、積立でもなんでもいいので退場しない投資を心がけるようにしてくださいね。