”投資をしない”こともリスクです
一般的にリスクとは「危険なこと」「避けるべきこと」という意味で使われています。投資の世界では、リスクとは、リターンの振れ幅のことを表しています。
(日本証券協会)
つまり、「リスクが大きい」とは、「大きく収益が得られるかもしれないし、大きく損失が出るかもしれない」状態であるという意味です。
実際に株など投資を行う際は、自分の投資した金額が増えることもあれば、減ることもあるので、イメージがつきやすいかと思います。
では、そもそも投資をしなければ、このリスクは回避できるのでしょうか。
答えは「No」です。投資をしないこと自体にもリスクはあります。
では具体的に、投資をしないことでどのようなリスクがあるのでしょうか。
日本の銀行預金の金利は0.002%程度です。これでは預けた貯金はいつまでたっても増えません。
日本は国として、年間2%のインフレ(物価上昇)を目指しています。2%の物価上昇が起こると、今年100万円で購入できていたものが、1年後には102万円になります。
仮に2%のインフレが20年続くと、お金の価値は3分の2まで下がってしまいます。
つまり、インフレ時に、銀行預金のままお金を持っていると、年々お金の価値が下がってしまいます。
(野村証券より)
インフレ対策として、不動産や株式など、現金以外の資産を保有することが大切です。
現在、「日本円」は国際的にみてもドルやユーロと並ぶ強い通貨です。
しかし日本国内で少子高齢化が進み、国としての経済力、競争力が劣ってしまう可能性が高いです。円が弱くなり、円安が進行していくと、相対的に輸入品の価格が上昇します。
つまり、日本円のみで資産を保有していると、円安となった際に輸入品の価格が上昇してしまいます。
円安対策としては、日本円以外での資産(アメリカドルなど)を保有することが重要です。
投資をすることにも、投資をしないことにもリスクはついて回ります。
そのため、リスク回避のためには自分の資産を分散させることが大切です。
投資の世界では「卵は一つの籠に盛るな」という格言があります。
投資におけるリスクをしっかりと理解し、理想のライフプランを達成しましょう。