
【引越し】賃貸不動産屋さんの儲けのカラクリ
今回も記事を読んでいただき、ありがとうございます。
株式会社ワンクエストの中塚です。
賃貸不動産の物件情報は「レインズ」というシステムに登録・共有されています。
不動産屋さんはこのシステムを使ってお客さんの希望条件を検索し、ヒットした物件を紹介・提案しています。そのため、システム化されている以上、どの不動産屋さんに行っても、取り扱いできる物件数は大きく変わりません。
ただポイントとなるのは、レインズに登録されている膨大な賃貸物件をお客さんに提案するか、しないかは不動産屋さんの自由となります。
今ではスマホの普及などでインターネットが身近になり、来店せずに物件検索を行うお客さんが増えています。
そのような中、SUUMOなどの一般向けポータルサイトには、不動産屋さんが特に取り扱いたい物件をレインズからピックアップして、広告料を払って掲載しています。
それを悪用して、少しでも自社への来店数を増やせるように、成約済の物件や架空の物件を掲載する不動産屋さんも存在しています。お客さんの問合せに対して「現在募集中です、来店すれば詳細お伝えします」などと回答して来店を促し、他の物件を薦める。これが「おとり物件」です。
2016年に行われた国土交通省の調査ではポータルサイトに掲載されている約4割の物件が「おとり物件の疑惑」があったそうです。
仲介手数料0円物件、半額物件はお客さんにとっては一見魅力的ですが、手放しで喜べるものではありません。不動産屋さんの血の滲むような効率化・経営努力の賜物…の他にも割引できる理由があるからです。
それは、不動産屋さんがお客さんを紹介した際に貰える、貸主からの広告料(=AD)です。
お客さんからの仲介手数料をいくらか割り引いたとしても、貸主から広告料を貰っているので、成り立つという訳ですね。
広告料は人気のない物件につけられることが多いですが、地域によっては半数以上がAD物件です。
お客さんからも貸主からもお金が貰える美味しい物件なので、営業マンの立場としてはAD物件を積極的に薦めたくなるのは仕方ないのかもしれません。
いかがだったでしょうか。不動産に限らず金融業界では、まだまだ営業マンとお客さんとの間で情報の非対称性が存在しています。
そのような状況でなるべく損せず生きていくには、自分で情報を取りに行く意識、お金の勉強、信頼できるFPを味方にする等の対策が必要だと考えます。
また、弊社ではレインズ等の業者用サイトを見ながらお部屋探しができるサービスも運営しておりますので、興味のある方は気軽にご相談ください!