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暗号資産のマイニングで逮捕!その結果は?

おはようございます。株式会社ワンクエストで暗号資産コンサルタントとして所属している俣野です。
今回も記事を読んでいただき、ありがとうございます。

俣野
俣野
暗号資産だけでなく、全体的に下落傾向にある中ですがそこにはあえて触れず、個人的に気になるニュースがあったので、今回はその内容について少し掘り下げていきたいと思います。

無罪、とありますがこちらの方は何が無罪となったのですか?
まいちゃん
まいちゃん

俣野
俣野
通称『Coinhive事件』と呼ばれている、自分で運営するサイトに訪れた人のPCでマイニングをするプログラムを仕込んだ人が起訴されていた事件です。導入には数行のスクリプトを記入するだけで簡単なので、今までの広告設置型とは異なる手法で面白そう・・・と個人的にも導入手順を見ながら試そうとしていた時に、逮捕者がそれなりの人数で出たと言われたので当時はかなり驚いた記憶があります。。。

Coinhiveとは?

先にお伝えした通り、Coinhiveとは本記事が記載されているWordPressなどを書くのに使用するHTMLに、JavaScriptと呼ばれるプログラムをたった数行書き込むことでMonero(モネロ:XMR)という通貨をマイニングすることができました。

これの何が違法性があるかというと、初期設定では皆さんが記事を読む際に利用することがあるPCのCPU・・・PCの中でも頭脳や心臓部と呼ばれる部分を、サイトに滞在している間マイニングに利用する仕組みだったため、「利用者の意図に反するプログラム」として不正指令電磁的記録に関する罪(警視庁リンク)に問われてしまったのです。

なお、設置してマイニングされた金額は当時の価値として1,000円程度(出金には5,000円以上が必要だったので、実質得た利益は0円)であり、設定もサイトを訪れたユーザーが違和感を覚えない程度になるよう調整した状態だったにもかかわらず、です。

俣野
俣野
JavaScriptはサイト内で動きを出すためによく使われている技術です。同じ技術でもサイトを閲覧していると急に出てきてクリックを促すポップアップ式の広告の方がよほど悪質だと思うのは私だけでしょうか。。

様々な記事にもコメントとして記載されていますが、Coinhiveは従来の広告ではない収入を得る新しい手法として注目され始めていた矢先に事件が起きたため、この内容で起訴されてしまうことが増える場合、今後の国内におけるソフトウェアの作成や流通が萎縮し、衰退してしまう可能性がありました。

当然、検察側は主張である「被告のやったことは金銭目的で身勝手かつ、反省の態度は希薄で再犯の恐れがある」と主張し最高裁まで争いましたが、最終的には下記の通り、ソフトウェアやコンテンツを作成する人たちに寄り添った話があったのは、良いことだと感じました。

「良質なコンテンツを生み出す上で収益は必要不可欠である」
「被告が収益を得ることで結果としてユーザーにも還元され、双方のメリットになりうる」

引用元:コインハイブ事件のご報告とこれからのこと

俣野
俣野
とはいえ、故意ではないのに解釈次第で逮捕されてしまう可能性がある状態でそのままにせず、どこまでやっていいのかを明確に線引きできるような法律を考えて欲しいですね。。。

リンクも貼っていますが、詳細について興味がわいた方はぜひ本人のブログまたはnoteを読んでみてください。

おまけ

なお、Coinhiveにてマイニング対象となっていたモネロですが、紆余曲折を経て今の価格はそれなりです。
※国内取引所での取り扱いが無い通貨のため、今から購入することはおススメしません。

引用元:Google Finance

俣野
俣野
もしCoinhiveが廃止されずにいたら、違う世界があったかもしれませんね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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