
暗号資産のマイニングで逮捕!その結果は?
おはようございます。株式会社ワンクエストで暗号資産コンサルタントとして所属している俣野です。
今回も記事を読んでいただき、ありがとうございます。
— モロ (@moro_is) January 20, 2022
先にお伝えした通り、Coinhiveとは本記事が記載されているWordPressなどを書くのに使用するHTMLに、JavaScriptと呼ばれるプログラムをたった数行書き込むことでMonero(モネロ:XMR)という通貨をマイニングすることができました。
これの何が違法性があるかというと、初期設定では皆さんが記事を読む際に利用することがあるPCのCPU・・・PCの中でも頭脳や心臓部と呼ばれる部分を、サイトに滞在している間マイニングに利用する仕組みだったため、「利用者の意図に反するプログラム」として不正指令電磁的記録に関する罪(警視庁リンク)に問われてしまったのです。
なお、設置してマイニングされた金額は当時の価値として1,000円程度(出金には5,000円以上が必要だったので、実質得た利益は0円)であり、設定もサイトを訪れたユーザーが違和感を覚えない程度になるよう調整した状態だったにもかかわらず、です。
様々な記事にもコメントとして記載されていますが、Coinhiveは従来の広告ではない収入を得る新しい手法として注目され始めていた矢先に事件が起きたため、この内容で起訴されてしまうことが増える場合、今後の国内におけるソフトウェアの作成や流通が萎縮し、衰退してしまう可能性がありました。
当然、検察側は主張である「被告のやったことは金銭目的で身勝手かつ、反省の態度は希薄で再犯の恐れがある」と主張し最高裁まで争いましたが、最終的には下記の通り、ソフトウェアやコンテンツを作成する人たちに寄り添った話があったのは、良いことだと感じました。
「良質なコンテンツを生み出す上で収益は必要不可欠である」
「被告が収益を得ることで結果としてユーザーにも還元され、双方のメリットになりうる」
リンクも貼っていますが、詳細について興味がわいた方はぜひ本人のブログまたはnoteを読んでみてください。
なお、Coinhiveにてマイニング対象となっていたモネロですが、紆余曲折を経て今の価格はそれなりです。
※国内取引所での取り扱いが無い通貨のため、今から購入することはおススメしません。
引用元:Google Finance
最後までお読みいただき、ありがとうございました。