ビットコイン債券発行について
こんにちは。株式会社ワンクエストで暗号資産コンサルタントとして所属している俣野です。
今回も記事を読んでいただき、ありがとうございます。
エルサルバドルのビットコイン建ての国債は簡単に記載すると以下の条件となっています。
- 総額10億ドル分
- 年率6.5%の10年国債。
- 5年間のロックアップ期間があるが、この間にビットコインの価格が上昇した場合、利益の50%が還元される。
- 一口100ドルから購入が可能
もし購入する場合は、Bitfinexという取引所にて扱われる予定となっているようなので、エルサルバドルの国債を購入したい方は、アカウント作成とビットコインの送金をしておくと良いかもしれません。正式に発表されてからでも十分間に合うと思うので、正式なアナウンスを待ちましょう!
We’re excited to share our collaboration with the Republic of El Salvador to build the digital securities infrastructure and exchange that will allow the Government to issue their bond offering to build their #bitcoin mining infrastructure. 🌋#BitcoinBondhttps://t.co/pdlBG9qevU pic.twitter.com/gsfcfSMyU1
— Bitfinex (@bitfinex) November 21, 2021
しかしながら、元々IMFより資金援助を受けており、3月中のリリースを目指していたものの、昨今のロシアとウクライナの影響で多少延期される可能性があることや、現在のウクライナの状況を踏まえると、タイミングによっては投資を控える必要もありそうです。
もし、他の国もビットコイン建ての国債発行した場合ビットコインの市場流通量が減り、価値が上がる可能性も高まります。
10億ドルを調達して何を行うかというと、半分の5億ドルはビットコインの購入に充てられ、残りの半分については少し前に宣言されていた「ビットコイン・シティ」の建造です。
¡El Salvador será el primer país del mundo en tener una #BitcoinCity!
Estará entre la ciudad de La Unión y Conchagua. Las personas podrán vivir en La Unión pero trabajar en la #BitcoinCity. Pronto empezarán a ver todos los beneficios, cuando el desarrollo y la inversión llegue. pic.twitter.com/21bx7Yc5aJ— Casa Presidencial 🇸🇻 (@PresidenciaSV) November 21, 2021
前回の記事でエルサルバドルを取り上げた際には、このビットコイン・シティについて触れなかったのですが、中々面白いことを宣言しており、
- 所得税ゼロ
- 固定資産税ゼロ
- キャピタルゲインゼロ
- 給与税ゼロ
- 市民区税ゼロ
を謳っています。唯一、VAT・・・付加価値税が課税されるようですが、過度に税金を徴収する必要のない都市はメリットが多いですね。もちろん、今回の調達でインフラ整備はもちろんのこと、住宅地や商業地の整備も行おうとしているようです。
また、エルサルバドルには20以上の火山が存在するらしく、再生可能エネルギーとして地熱発電を行い、更には地熱を利用したビットコインマイニングを行おうとしています。少し前にはビットコインのマイニングによる電力使用が環境破壊につながるのではないかと課題として取り上げられることが多かったのですが、再生可能エネルギーの普及に繋がる可能性についても触れられており、今回のエルサルバドルの例は実現した時のインパクトが大きそうです。
ここ最近、円安が急速に進んでおり、約6年ぶりに1ドル119円の価格がついたというニュースがありました。
米国の利上げが要因とされており、金利の安い日本円は相対的に売られてしまっているのが現状です。日銀の発表次第では、120円代も見えるのではないでしょうか。今後、日本円がどのように推移していくかは分かりませんが、日本円だけでは皆さんの大事な資産の価値を保つことが出来ない状況がしばらく続くと考えられます。
コロナ禍で投資に目を向ける人が増えていく中で、日本株だけでなく外国株を保有する人も増えてきたとは思いますが、暗号通貨を保有している人はまだそこまで多くはありません。今回、最後まで読んでいただいた方で暗号通貨を保有されていない方は、取引所によっては積立も可能な暗号資産を是非とも資産形成の選択肢の1つに入れていただければと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。