ONE QUEST

『教育が高くつくというなら、無知はもっと高くつく』
〜 ベンジャミン・フランクリン 〜

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金融リテラシーと資産額

「金融リテラシー」という言葉を聞いたことはありますか?

 

「金融リテラシー」とは、簡単に言えばお金(金融)に対する知識や知恵のことを言います。
日本人は学校等でお金について学ぶ機会がないため、お金のことをよくわからないまま大人になっている方は多いと思います。

 

ですが、金融リテラシーが低いと、大切なお金を守ることができません。それは、今からご紹介する調査結果でも明らかになりました。

 

本日は、日本証券業協会が出しているデータの中から、金融に関する知識と資産額の関係について見ていきます。

 

◼️金融の常識クイズを解いてみよう

 

ここでは、日本証券業協会が毎年調査をしている「個人投資家の証券投資に関する意識調査について」というインターネット調査から、3問だけ問題を抜粋しました。いずれも金融教育や金融リテラシーについての質問です。
あなたは下記のクイズのうち、何門正解できるでしょうか。

 

1、平均以上の高いリターンがある投資には、平均以上の高いリスクがある

 

2、1社の株式を買うことは、通常、株式投資信託(複数の株式に投資する金融商品)を買うよりも安全な投資である

 

3、金利が上がったら、通常、債券価格は下がる

 

上記3問に対して与えられた回答は「正しい」「間違っている」「分からない」でした。この問題、全て正しく回答できますか?

 

◼️投資家でも低い正解率

 

正解は、

1は「正しい」

2は「間違っている」

3は「正しい」

 

となります。リスクとリターンの関係、分散投資とリスクの関係、債券価格と金利の関係についての問題です。

上記はいずれも金融に関する常識的な問題ですが、正解率はどの程度だったでしょうか。

 

正解率は、1が83.1%、2が68.6%、3が47.7%という結果でした。最後の3問目に関しては半数以上の方が正解できなかったということになります。

なお、この問題の回答者は全員何かしらの投資をしている方なので、一般の方が回答した場合はさらに正解率は下がることが予想されます。

 

◼️リテラシーが高いと資産は多い

 

こちらのデータによると、正解数によって平均の資産額に大きな差がでていることが分かっています。

 

3問とも正解した方の資産額の平均値は約2200万円ですが、これに対して正解数が0~1問しかなかった方の資産額の平均値は約1400万円となっており、その差は800万円にも及びます。

また、年収ベースで見ても3問とも正解している人の方が年収が高いということがわかっています。

 

ここから言えることは、ただ闇雲に投資をすることは資産を殖やすことに繋がらないということです。
正しい知識を持って、正しい投資行動をしなくてはお金を上手に殖やすのは難しいと言えそうです。

 

金融について学ぶことは、ただ資産を殖やすだけでなく、大切なお金を守る方法を学ぶことでもあります。ちょっとした金融知識の差が将来に数百万円、数千万円の差となる可能性があることはぜひ知っておいて頂ければと思います。

 

 

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