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『教育が高くつくというなら、無知はもっと高くつく』
〜 ベンジャミン・フランクリン 〜

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会社の成績表を読んでみよう!財務講座②

世の中のほとんどの方が勤めている会社。日々働いて給料を得ているけれども、その会社の成績表である決算書は見たことがないという方は多いと思います。

普段の生活では見慣れないもののため難しいと思われる方も多いですが、基礎的な財務の知識を身に付けておくと仕事の役に立つことは間違いありません。

ここでは、そんな企業の成績表である決算書を読みこなすうえで基礎となるポイントを3日間にわたってお伝えしていきます。

◼企業の資産状況を把握できる貸借対照表

貸借対照表とは決算書の1つで、一定時点の財政状態を表しています。

貸借対照表の特徴は、会社の資産と負債、純資産が左右対照に表示されていることです。

会社の財産は「資産」と呼び、左側に記載されています。これに対して右側には借入金等を表す「負債」と、株主から預かったお金を表す「純資産」が記載されます。

右側と左側の金額は必ず一致するため、貸借対照表はBalance Sheet(BS)とも呼ばれています。
貸借対照表により、財務基盤の状態や会社の安定性がわかるようになっています。

◼自己資本比率は高いと安心

自己資本比率とは、資産の元手がどれだけ株主から預かったお金で賄われたかを示す指標です。

純資産は負債と違い返済義務がないことから、
一般には自己資本比率が高いほど財務が健全で倒産などの心配が少ないとされています。

一般的な目安としては

〜10%……倒産の危険が非常に高い
10〜20%……倒産の危険あり
20〜40%……一般的な水準
40%以上……安定している

とされています。(金融・保険は除く)

◼資産より負債が多くなると「債務超過」に

負債が資産より多くなった状態を「債務超過」といいます。
この場合、純資産はマイナスとなり自己資本比率もマイナスになります。

東京証券取引所では、債務超過になってから1年以内に債務超過を解消できないと上場廃止とするルールを定めています。

債務超過に陥ると資産を全て換金しても借金を完済できないので、その後の企業の存続は極めて難しくなります。
そのため、企業は自己資本比率を高める取り組みが欠かせません。

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