ONE QUEST

『教育が高くつくというなら、無知はもっと高くつく』
〜 ベンジャミン・フランクリン 〜

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目の前の常識って本当に正しいこと?

私たちが毎日勤めている「会社」

 

会社には社長がいて秘書がつく。営業マンが会社に戻れば事務の社員が出迎える。仕事が終われば混みあっている電車に乗って長い時間をかけて家に帰る。

 

この働き方は、20世紀に急速に広まりました。
そんな「会社」の風景はあまりにも身近すぎて誰も違和感を感じません。

 

ここで、一歩立ち止まって考えてみましょう。
「それは、自分が望む働き方(生き方)ですか?」

 

多くの人は日々目の前のことに精一杯で、自分の未来について考えることはあまりないかもしれません。

 

そこで、本日は目の前の常識を疑ってみて「その常識は本当に正しいのか」ということを考えてみたいと思います。

 

◼成長を続ける会社の働き方

 

ここでは、ある会社の例を見てみたいと思います。

その会社は会社における事務(秘書業務、人事、経理、Webサイト運営等)を請け負う業務で成長を続けています。

 

受託した事務をこなす約100人の社員の95%は自宅で業務をこなします。
週に1日も出社する必要はなく、仕事はチームで行うものの、やりとりはすべてネットで完結するという働き方で業績を伸ばしています。

 

現在、この会社で働いている方の多くは女性ですが、このような働き方が人気となり、毎月1000人以上もの人から採用応募の申し込みがあるそうです。

 

◼消えた1000万時間、失われた120万人

 

このような会社は珍しく、私も含め多くの方は毎日職場へ通勤して仕事をしています。

 

もし、この通勤時間がどうなるでしょうか。

 

5歳以下の子供を持つ日本の男性就業者の平均通勤時間は自営業者も含めて往復50分程度といわれています。

これは欧米諸国より約5割長いとされており、上記の在宅勤務の職場が増えて国内の男性就業者の平均通勤時間が欧米諸国並みになるだけでも1日あたり約1,000万時間が生み出されることになります。

 

別の言い方をすると、現在の通勤状態では120万人もの労働力に匹敵する貴重な時間が失われている計算になります。

 

在宅勤務が進めば介護や育児にかける時間も増え、働き方の幅が広がることでこれらを理由に
離職する人も減って社会全体の生産性も上がります。

 

◼目の前の常識を疑うことからすべては始まる

 

時代が目まぐるしく変わっていくなかで、今の常識が今後も正しいとは限りません。

 

「強い個体が生き残るのではなく、変化に対応できる個体が生き残る」といえばダーウィンの進化論ですが、私もその通りだと思います。

 

日々過ごしていくなかで、世の中はちょっとずつ変わっていっています。そのことに気づいて自分自身も変化(対応)していけるかどうか。
このことが、これからの時代を生きる私たちのキーワードになります。

 

働き方もお金のことも、目の前の常識を疑ってフラットな視点で考えることが大切です。

 

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