
世界的シェアを誇る日本企業について
みなさん、こんにちは。
株式会社ワンクエストで暗号資産コンサルタントとして所属している俣野です。
世界には約4万5,000もの上場企業が存在すると言われています。
その中でも世界シェアNo.1に君臨している企業は、今後も高い価値を生み出して成長を続けてくれるのではないでしょうか。
実際に調べてみると、かつてはものづくり大国と言われただけあるのか、特徴的な商品開発で世界シェアNo.1の企業がいくつもありました。しかしながら、近年シェア1位から2位に転落している企業もいくつか見つけてしまいました。。。
全てを掲載することは難しいですが、普段では目にする事のない企業もあると思うので、日本にもこんな企業があったんだ!と参考にしてもらえれば幸いです。
キッコーマン (2801)
しょうゆと言われたらキッコーマンをイメージする方が多いのではないでしょうか。
調べている中では、しょうゆ以外にも豆乳のシェアが50%を誇っているようです。
そんなキッコーマンのファクトブック2020年版を確認すると、国内への供給量は減少しているものの、海外市場が順調に伸びていました。しょうゆだけでは順調な成長はできていなかったのかもしれませんね。
配当金はコロナ禍で直近は横ばいですが、それまでは着実に増配しています。
また、株主優待では自社グループ商品を貰えるので、家計の助けにもなりますね。
味の素(2802)
味の素は昆布だしの中にあるうまみ成分(アミノ酸)を抽出し、商品化した企業です。
国内と海外の売上比率を見ると、海外の比率の方がわずかに高いのは個人的には驚きました。
配当金はコロナ禍で横ばいではありますが、外食が減り自炊が増えたことを考えると売上としては問題ないのではないでしょうか。
株主優待では自社グループ製品を貰えるので、こちらも家計の助けになりますね。
また、少し前に話題になっていたのでご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、味の素は半導体銘柄として界隈では有名らしく、世界シェア100%の商品が存在するようです。

東レ(3402)
素材メーカーの東レは、航空機向けの炭素繊維やポリエステルフィルムの世界シェアNo.1です。
炭素繊維を扱う会社は他にも何社か存在しますが、今後増えるであろう電気自動車の車体向けの炭素繊維のシェアを取りに行けるかが気になるところです。
繊維メーカーとしても有名で、ユニクロとの提携でヒートテックやエアリズムを世に送り出しています。
個人的にはメガネ拭きの布に社名が書いてあるな~と小さい頃から思ってました。正式名称はトレシーと呼ぶようです。
株主優待は設けておらず、配当性向を30%前後に抑えるために配当金はコロナ禍で減配となっていますが、22年度には元に戻るようです。
DIC (4631)
DICは印刷インキ世界シェアNo.1の企業です。
従業員2万人以上のうち70%にあたる人数が海外拠点で働いているグローバル企業でもあります。日本発の企業ですが、1960~70年代に海外拠点を作るためにまだ活発ではなかったTOBを進めて規模を拡大してきた歴史があります。
最近ではスーパーフードの「スピルリナ」の研究開発にも力を入れており、株主優待では自社グループ製品として配布されるようです。
日本特殊陶業 (5334)
総合セラミックメーカーとして有名ですが、世間的にはV6岡田准一さんのCMが流れて知ったという方もいるのではないでしょうか。
スパークプラグの世界シェアNo.1で、高利益率を謳っています。
ただ、スパークプラグというのは車のエンジンの点火に使われています。
今後、電気自動車が主流になると不要な部品になってしまうので、他の事業(セラミックなど)の展開を急いでいるようですが、株価は下落基調にあります。
ナブテスコ (6268)
こちらは産業ロボット用精密減速機で世界シェア6割を取っており、自動ドアなども手掛けています。
減速機と言われてもピンと来ませんが、お店にある自動ドアや電車のホームドアなどに使われています。
配当金の上限を設けずに配当性向を35%以上となるようにしているので少し不安ではありますが、コロナ禍でも増配しているので事業としては安定しているようです。
ダイキン工業 (6367)
こちらは有名なのでご存知でしょうか。空調設備で世界シェアNo.1のダイキンです。
コロナ禍でも空調設備は重要な役割を果たしており、株価も影響を受けることなく継続して右肩上がりとなっています。
新しい技術の獲得にも貪欲で、2019年から5年間で110億円の予算を取ってスタートアップへの出資を行っています。
株主優待はなく配当利回りも高くはありませんが、海外事業比率をM&Aを行うことで高めている事や、電気自動車のエアコンに使える省エネ性能の高い冷媒を実用化しようとしていることもあり、今後の展開にも期待できます。
オリンパス (7733)
消化器内視鏡等医療分野の世界シェアNo.1のオリンパスです。
消費者として思い返すとオリンパスはデジタル一眼レフカメラを作成・販売している姿が印象的でしたが、スマートフォンのカメラ機能の向上による市場縮小に伴い、赤字に転落していた映像部門売却しています。
そんなオリンパスですが、株主優待はありませんが2022年も増配を予定しているため、医療分野へ選択と集中したことがプラスに働くのか気になるところです。(株価的には戻しているので影響も軽微と捉えられているようです。)
他にも世界シェアNo.1や首位を誇る企業はありましたが、全てを掲載すると記事が長くなってしまうのでここまでとさせていただきましたが、いかがだったでしょうか。
どの企業も昔からコアにしている事業をM&Aなどで拡大しながら成長し続けていることが多く、堅実に配当性向を30%前後に抑えているのが素晴らしいと感じました。(一部超えている企業もありますが・・・)
投資金額が安い企業もあれば、高い企業もあるので全てを買うのは難しいかもしれません。
その場合は以前ご紹介した端株投資や、投資信託などを通して購入することを検討してみるといいかもしれませんね。
ご自身にあった投資方法を見つけて実践していきましょう。
